イラク向け電力分野人材育成 フェーズ2

背景

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実習風景

イラク政府は、日本の円借款による支援も得て、火力発電所の建設を進めていますが、発電所の施設の運営・維持管理を行う運転技術者が不足しています。シリアは、イラクの隣に位置するため、低コストで多くの研修員を招聘でき、イラクと同じアラビア語を使用して研修を行えます。そのため、日本の協力により建設された火力発電所の研修施設を活用して、シリアでイラク人技術者の研修が行われています。

  • プロジェクト期間:2010年11月〜2013年3月
  • シリア側実施機関:電力省送発電公社ジャンダール電力技術研修所

プロジェクト概要

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研修に使用する機材

2007年から3年間実施したフェーズ1では、イラクの電力関係に従事する技術者を対象に、シリア人講師、シリア電力省の設備を用いて、火力発電所の運転等に関する研修を実施してきました。この成果を踏まえて、またイラク政府の要望が高い火力発電所の関係者を対象に、引き続きフェーズ2として研修を実施しています。

プロジェクトのハイライト

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発電所での実習風景

日本の円借款で建設したジャンダール火力発電所、無償資金協力で建設したジャンダール電力技術研修所を活用して研修が行われています。また、シリア人講師を日本での研修で育成することによる研修実施体制の強化を併せて実施し、研修成果の一層の向上を図っています。