全国環境モニタリング能力強化計画プロジェクト フェーズ2

背景

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水質検査を行う専門家

シリアでは1980年代以降工業化が進み、大都市近郊で稼動する工場からの廃水、排ガスによる環境汚染が問題となっており、環境基本法の制定、環境省、県環境局の設置と、体制整備が行われました。しかし、水質・大気質データ分析のための機材や技術力の不足から、必要な環境モニタリング活動が行えていないことから、日本が技術協力を行っています。

  • プロジェクト期間:2009年2月〜2012年3月
  • シリア側実施機関:環境省、全14県の環境局

プロジェクト概要

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分析機材

2005年から3年間実施したフェーズ1では、基礎的な水質分析技術と工場周辺の大気質測定技術が習得されました。フェーズ2では、より高度な水質分析技術の習得と、工場等の汚染源への立入環境検査の実施能力向上を目的に、必要な機材の供与やJICA専門家がシリア人技術者を日々指導しています。

プロジェクトのハイライト

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分析方法を指導する専門家

講義を行うだけでなく、JICA専門家が精力的にシリア全土を回り、現場でのシリア人技術者へのOJTを重視するなど、シリア側の能力向上のための実践的な技術指導を行っています。