ルスモ国際橋及び国境手続円滑化施設整備計画

  • 種別:無償資金協力
  • 案件名:ルスモ国際橋及び国境手続円滑化施設整備計画
  • 実施地域:ルスモ国境地域
  • 実施予定期間:2013年5月から2016年12月
  • 実施機関:道路公社及び建築公社

タンザニアのダルエスサラーム港からビクトリア湖の南側を回り、ルワンダの首都キガリに達する全長1,463kmの国際幹線は中央回廊と呼ばれ、東アフリカ地域の主要国際経済回廊に位置付けられています。この回廊のタンザニア・ルワンダ国境にあるルスモ橋は両国間の物流の重要地点となっていますが、道幅が狭く老朽化も進み、貿易拡大に伴う交通量増加に対応できていません。また、国境での煩雑な手続きもこの回廊における物流促進の障壁となっており、近年急速な経済成長を続ける両国の国境通過円滑化の取り組みにおいて、喫緊の課題となっています。

この事業は、老朽化したルスモ国際橋の架け替え、タンザニア・ルワンダ間の国境手続円滑化のための施設建設及び改修を行うものです。これにより、ルスモ国境を通過する車両の重量・速度規制の緩和、越境手続の時間短縮が可能となり、両国間の輸送コストの低減、貿易・投資の拡大に寄与することが期待されます。また、JICAは本事業と並行して「東部アフリカ地域税関能力向上プロジェクト」により、整備されたOSBP施設活用のための人材育成と中央回廊の改修を行っており、東アフリカ地域の物流促進のために、複数国にまたがる広域協力を行っています。

2008年5月に開催された第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)にて、日本はアフリカ地域の広域インフラや、隣接国の越境手続きを一本化し物流の効率化を図る「OneStop Border Post」(以下、OSBP)整備への支援を表明しています。本事業は、日本政府が支援を表明した「アフリカ諸国の広域道路網・通関手続円滑化施設の整備」を具体化するものです。