研修員受入事業
稲作の収穫後処理について学ぶアフリカの研修員
開発途上国から国造りの担い手となる行政官や技術者を受入れ、多岐に亘る分野で専門的知識、技術の移転を行うことにより人材育成支援や課題解決支援を目的としています。この事業はわが国が開発途上国を対象に行っている、「人」を通じた技術協力の中で最も基本的な形態の一つで、研修員受入事業といい、それぞれの知識・技術によりコースがわかれています。これを「研修コース」といい、開発途上国から専門技術を学びに来日する人を「(技術)研修員」と呼んでいます。 研修員はほとんどが自国で社会・経済の中心的な役割を担っている人たちで、帰国後は日本で学んだことを活かして自分たちの国の発展のために活躍しています。JICA全体で年間8,000人ほど研修員を受け入れています。
JICA東北では、東北地方の持つノウハウを活用し、開発途上国で必要とされている知識・技術を伝えて各国の課題解決に役立ててもらうことを目指し、関連の政府機関・自治体・企業・大学等の協力を得て研修員受入事業を行っています。
受入分野は、農業、地域保健医療、鉱業、教育など多岐にわたっており、場所も東北の各地にわたっています。また、研修員は地域の方々とイベント等に参加し交流を図ることもあります。平成20年度は10件、計57名の研修員が来日しました。
研修員は、日本と途上国との人的交流も担っています。
研修員受入事業 平成22年度実績
| 県 | タイプ | 国名 | 案件名 | 受入先(複数ある場合は主な機関) | 受入期間 | 人数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 福島 | 国別研修 | イエメン | 医療機材管理 | (株)メディサン | 2010年4月15日から 2010年6月26日 |
7 |
| 福島 | 地域別研修 | アフリカ (ポルトガル) |
医療機材管理・保守 | (株)メディサン | 2010年5月11日から 2010年8月21日 |
6 |
| 福島 | 集団研修 | スリランカ他 | 牛人工授精普及システム | (独)家畜改良センター | 2010年5月19日から 2010年8月14日 |
10 |
| 福島 | 集団研修 | インドネシア他 | 環境に配慮した草地畜産開発 | (独)家畜改良センター | 2010年5月5日から 2010年9月11日 |
6 |
| 宮城 | 集団研修 | バングラデシュ他 | 電力系統技術 | (社)海外電力調査会 | 2010年8月12日から 2010年9月17日 |
8 |
| 山形 | 地域別研修 | ブルキナファソ他 | アフリカ地域(仏語圏)稲作収穫後処理 | 山形大学農学部 | 2010年8月25日から 2010年9月26日 |
10 |
| 山形 | 地域別研修 | アフリカ地域(英語圏)稲作収穫後処理 | 山形大学農学部 | 2010年8月25日から 2010年9月26日 |
9 | |
| 福島 | 地域別研修 | バングラデシュ、スリランカ | 南西アジア地域小規模養鶏農家の育成を通じた農村開発 | (独)家畜改良センター | 2010年9月15日から 2010年11月20日 |
4 |
| 秋田 | 集団研修 | アルバニア他 | 環境に配慮した効率的資源開発・利用に関する研修 | (財)国際資源大学校 | 2010年9月30日から 2010年12月5日 |
11 |
| 福島 | 集団研修 | バングラデシュ他 | 鶏飼養管理・生産技術及び鶏病対策 | (独)家畜改良センター | 2010年9月8日から 2010年12月11日 |
9 |
| 宮城 | 国別研修 | ザンビア | 農業普及・地域活性化 | 宮城県丸森町農業創造センター | 2011年2月9日から 2011年2月23日 |
5 |
| 福島 | 国別研修 | ガーナ | 人材育成計画(初等教育) | 福島県教育センター | 2011年2月2日から 2011年2月20日 |
15 |
| 山形 | 長期研修 (課題別) |
ケニア他 | 稲作を中心とした環境保全型農業の確立(長期) | 山形大学農学部 | 2011年3月10日から | 3 |
| 秋田 | 地域別研修 | タンザニア他 | アフリカ地域リモートセンシング技術を活用した資源探査の基礎 | (財)国際資源大学校 | 2011年2月6日から 2011年3月12日 |
8 |
| 福島 | 集団研修 | カンボジア他 | 畜産行政 | (独)家畜改良センター | 2011年1月5日から 2011年3月12日 |
9 |
| 福島 | 地域別研修 | カザフスタン他 | 中央アジア地域医療機材管理・保守 | (株)メディサン | 2011年1月4日から 2011年3月15日 |
8 |
| 宮城 | 国別研修 | ペルー | (科学技術)ペルーにおける地震・津波減災技術の向上プロジェクト(津波解析) | 東北大学 | 2011年1月18日から 2011年7月16日 |
1 |
| 宮城 | 集団研修 | ラオス他 | 教員養成課程における教育改善方法の検討 | 宮城教育大学 | 2010年11月1日から 2010年11月21日 |
7 |
| 福島 | 地域別研修 | コンゴ他 | サブサハラ・アフリカ(仏語圏)医療機材管理・保守 | (株)メディサン | 2010年10月5日から 2010年12月18日 |
6 |
| 福島 | 国別研修 | ガーナ | 人材育成計画(道路維持管理) | 福島県土木部、土木企画課 | 2010年11月3日から 2010年11月14日 |
10 |
| 福島 | 国別研修 | ガーナ | 人材育成計画(稲作振興) | 福島県農林水産部、農業企画課 | 2010年11月3日から 2010年11月14日 |
5 |
| 福島 | 国別研修 | ガーナ | 人材育成計画(産業振興支援) | ハイテクプラザ | 2010年10月27日から 2010年11月19日 |
10 |
(年度途中に追加・変更されることがあります)
表の見方:研修事業にはいくつかの型(タイプ)があります。
- 1.集団:
- 開発途上国が共通に直面している課題を解決するためのコースを開設し、途上国からの行政官、技術者を募集します(1カ国から1名のことが多い)。日本で知識・技術を習得するほか、参加者同士で知識や経験を共有することが期待されています。研修期間は、内容によりますが1ヶ月程度が一般的です。
- 2.地域別:
- 基本的には、「集団」と同じですが、途上国でも発展段階の近い国をグループにしてより、それぞれの国の事情により合致した研修内容としています。
また、フランス語圏(西アフリカ)やスペイン語圏(中南米)などの国が集まると、講義やテキストは英語でなく、彼らの公用語のフランス語やスペイン語を用いることが出来るため、研修の効率があがります。 - 3.国別:
- JICAが途上国で実施するプロジェクトの一部として行われるなど、特定の国の要望に応えるために、企画されたコースです。 数名以上がまとまって来日する場合もあります。
- 4.長期:
- 修士号や博士号などの学位取得を目的として1年以上滞在する研修員を長期研修員と呼んでいます。