国内でも頑張ります、JICA! 国内協力員便り
第5回:陸前高田市編(2012年1月10日)
陸前高田市立広田小学校
陸中海岸国立公園 黒崎仙峡からの眺め
私が活動している広田小学校は、岩手県沿岸南部の陸前高田市広田半島に位置する、海が望める高台に建つ学校です。広田半島の端にある陸中海岸国立公園黒崎仙峡からは、太平洋とリアス式海岸が作る絶景が一望でき、広田で一番のおすすめスポットです。
広田小学校は全校生徒135人の学校です。震災の影響で、現在は広田中学校も小学校に併置されていたり、グラウンドに仮設住宅が建てられていたりと、元気な生徒たちには少し狭くて不便かもしれませんが、それでも校内はいつも生徒たちの笑顔で溢れています。毎日彼らの笑顔に元気をもらって楽しく活動しています。
国内協力員としての活動
元気いっぱいの広田小生徒
広田小学校では主に講師として理科の授業の準備や他教科での少人数指導での補助教員として授業に参加しています。理科の授業では、観察や実験を通して生徒が科学的な現象に興味を持ち、なにより理科という科目を好きになるような授業を展開していけるように心がけています。小学校での理科の授業は初めてなので最初は戸惑うこともありましたが、生徒たちの学習意欲が高く、授業も熱心に受けてくれているので、今のところ充実した授業ができていると感じています。
3年生では国際理解教育として、協力隊での体験について話す時間をいただきました。生徒たちは見たこともない途上国の写真や、経験したことのない途上国での暮らしや文化に大変興味を示しており、今後もこういった時間をもてればと考えています。
2度の協力隊経験
海面に見える珊瑚
授業を受け持っていた生徒たちと
ブルキナファソ北部に見られる砂丘
私は平成16年度1次隊青年海外協力隊員として平成16年7月から平成19年6月まで約3年間、マーシャル諸島にある北部諸島高校で理数科教師として活動しました。マーシャル諸島は「真珠の首飾り」といわれるように、29の環礁(いくつもの島が環状に連なったもの)と5つの島からなる国です。環礁の内海は波も穏やかで色鮮やかな珊瑚礁が広がっています。
北部諸島高校はマーシャル北部のウォッジェ環礁ウォッジェ島にあり、生徒数は約300人ほどです。私は主に数学と理科の授業を受け持っていました。ウォッジェ島は人口がおよそ700人、島の端から端までの長さも歩いて1時間ということもあり、島の人みんなが家族の様に生活する島民が密に関わり合って暮らす心温まる島です。戦前日本軍が統治していたこともあり、島の中には大砲や日本軍がいた痕跡が残っています。島の老人たちは今でも流暢な日本語を話します。
マーシャルから帰国した後、平成21年度1次隊環境教育隊員としてブルキナファソで活動しました。ブルキナファソはアフリカ西部の内陸国で約60もの民族がいます。そのため多様な文化や言語が同一国に混在化しており、それぞれの文化の違いなどを知れることもブルキナファソの楽しみ方の1つかもしれません。
ブルキナファソでは、国内に5校ある国立初等科教員養成学校で環境教育の指導法や教材研究などを2年間で1,200人の学生に指導しました。ブルキナファソ北部はサブサハラ地域で、近年砂漠化が問題視されています。そのため、学生たちの環境問題に対する関心も高くなってきているように感じます。すでに私が指導した学生たちがブルキナファソの小学校の教師として働き始めています。彼らが、今後ブルキナファソの環境問題を少しでも改善できるような環境教育の授業を実践していってくれることを願っています。
これから
2学期も終わり、広田小学校での活動も残すところ3学期のみとなりました。今後も生徒が充実した学校生活を送れるように支援していきたいです。
Writer:石垣 昌好(陸前高田市立広田小学校 配置)