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鹿野悦子 「ミクロネシア現地レポート」

Etsuko Shikano

【写真】Etsuko Shikano

宮城県仙台市出身
シニア海外ボランティア

職種
保健・医療(生活習慣病)
配属先
ミクロネシア/政府保健局(ポンペイ州バリキール)
活動概要
ミクロネシアでは、高血圧、糖尿病などの生活習慣病が著しい増加傾向にある。国レベルでの生活習慣病対策をより効果的なものにするため、生活習慣病要因の調査・分析や各州で行っている予防プログラムの分析・アドバイスを行う。
派遣期間
2005.10月〜2007.2月
プロフィール
薬剤師として病院・調剤薬局に勤務後、現在のミクロネシア保健省に所属。糖尿病をメインとした予防活動を行っています。よろしくお願いします。

第1回:ミクロネシア現地レポート(2006年10月02日)

【写真】

図を用いて説明中。左側の青い服を着た女性はヘルスアシスタント。(ヘルスアシスタント=日本の医者と看護師を足して2で割ったような役割。医師の代わりに診断もし、投薬もします。時には、簡単な切開手術も・・・)

現在、私はミクロネシア保健省のNCDチームに所属しています。NCDに関係する病気は、糖尿病・高血圧・高脂血症などの生活習慣病はもちろん、タバコやアルコールの害も関わってくる間口の広い部門です。その中で私は生活習慣病−糖尿病をメインに、予防のための啓蒙と指導を行っています。

足の体操。こちらでは糖尿病からの足病変が進み、切断するケースが大変多いのです。その予防のための体操。

ミクロネシアは、生活習慣の変化に伴って糖尿病が激増しています。糖尿病を知っていても、どういう病気か?という知識はまだ一般的ではありません。そこで、知識普及のため、小学校高学年以上を対象とする糖尿病の知識満載のFSM DIABETES NEWSを作って4州の担当者に配信し、州ごとに活用できるようにしています。

私のいるポンペイ州は、店や公共施設に掲示板があるので、そこに掲示しています。フリーペーパーにしたかったのですが、予算節約!安上がりで効果的に!ということで、このような方法になりました。

また現在、パブリックヘルスで体操を患者に指導しています。(パブリックヘルスは、日本の病院と保健所を合わせたような所です。)

歩き方講座。こちらはほとんどの人がゴム草履を履いているので、足を引きずってゆっくり歩いています。歩くときは、足を引きずらず、リズミカルに!と指導しています。運動靴を履くよう勧めていますが、運動靴はゴム草履の10倍以上もする高級品!ゴム草履でも気をつけて歩けばOKにしています。

パブリックヘルスのスタッフと共に患者用にポンペイオリジナル体操を作り、スタッフが指導できるようにしたのですが、人手不足で指導まで手が回らず・・・ということで、手伝うことになりました。糖尿病とは?高血圧とは?も合わせて説明しています。

英語が公用語と言っても、実際は地元の言葉ポンペイ語が主流です。英語でさえやっとなのに、とてもポンペイ語では説明できません。ですから、図や絵を多く用いて、見ただけで内容がわかる資料を作っています。手があいているスタッフや、時には患者が通訳してくれるのですが、お互いに勉強になっているようです。

貼ったばかりのFSN DIABETES NEWSを熱心に読んでいた若者たち。 このように掲示板は情報源として、たくさんの人に活用されています。

体操の中に万歳や空手風のポーズが入っているのですが、最初は難しい顔をして体操していた人も、「日本人はうれしい時に万歳をするのよ!」と説明すると、皆ニコニコして万歳をし、空手を知っている人も時々いて、気合を入れてポーズをとったり・・・初めて肩を回す運動をした女性は、ふーと息を吐き、「マォ!マォ!(good!)」

患者以上に私も体操を楽しんでいるような気がします。