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市民公開『国際協力』講演会−国際協力を通して私達の暮らしを考える−開催しました(2011年12月10日)

概要

 12月10日(土)15時から17時10分まで、エスポワールいわて2階大ホールにて、JICA帰国専門家岩手県連絡会総会が開催されました。その中で、「市民公開『国際協力』講演会」では、県内出身の帰国専門家2名の活動報告とJICAの東日本大震災への取組についての講演がありました。

講演1:国際協力紀行 −夫の立場と妻の立場−

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会場内の専門家から同感を得られた中村憲さんの講演

講師:中村 憲氏(若葉保育園副園長、第二若葉保育園事務主任兼務)

 第1部は、「夫婦で二人三脚 −JICA専門家として−」をテーマに中村ご夫妻に講演をいただきました。ご主人の憲さんは、援助を立案するスタッフとしてフィジーに赴任し、太平洋に浮かぶ小さな国々を支援する広域協力に携わりました。
 「猛烈に仕事にまい進する3年間、アルバムをめくれば父親として子育てに参加していたと自負することができました。しかし、それにもかかわらず、妻には大変な思いをさせていました。妻は、子どもが小さいうちは面倒をみたい、子どもが大きくなったらキャリアを積んで国際協力の現場で働きたいという希望と現実の中で葛藤していました。総務省の統計によれば、父親の育児参加時間は、諸外国に比べ日本は低い。仕事と家庭のバランスを整理し、妻の子育ての負担を軽減するためにも家族の時間を大切に考えるようになりました。」
 しかし任期を全うし帰国2ヶ月後、今度は奥さんの祐美子さんがフィジーに赴任することに。憲さんは、随伴家族として、1歳と3歳の子どもをかかえ、専業主夫として途方にくれました。「主夫になって、妻の気持ちを共有することができた。」と報告されました。
会場の中には、中村さんと同じように小さいお子さんを随伴された専門家もおり、「自分もそうだったので懐かしく感じました。お子さんが20歳になるまで、現役を続けてほしい。今後も近況を報告してほしい。」という温かい声援が送られました。

講演2:途上国での仕事そして生活 −結婚・出産・子育を経て社会復帰するまでの奮闘記−

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働くママの奮闘記。中村祐美子さんの講演

講師:中村祐美子氏(Xビンコーインターナショナル、国際部調査主任)

 「主人からは国際協力の業界から足を洗ったと聞いていたのに、出産後には夫のフィジーへの赴任が決まっていました。初めての子育てがフィジーで始まりました。ママ友や日本人の奥様とイベントを計画したり、プレイグループ(小さい子どもたちのスクール)を運営したりと一見順調のようにも見えましたが、食事、住居、幼稚園、全てが初めてのことだらけで、気持ちが沈むことも多かったです。そんな中、友人の紹介もあって大学院入学を果たしました。夫の任期終了に合わせた過密な調整の基、夫と家庭の時間を大切にすることを約束し、平日は学業に励み、土日は一切ノートを開くこともせず子どもと夫と過ごす時間にしました。これもかけがえのない夫や子供、お手伝いさん、ママ友、日本人の奥様に支えられ学位を習得できました。」
 その後、祐美子さんがフィジーへ赴任しました。憲さんが主夫をしてくれたので、祐美子さんは国際協力の現場で仕事をすることができました。「家には仕事を持ち込まず、家族と過ごすことを優先しました。同僚やママ友、お手伝いさん、たくさんの人に支えられ、家族の笑顔が元気の源でした」と報告されました。

講演3:日本の国際緊急援助と東日本大震災におけるJICAの取組

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緊急援助隊についてご説明される秋山慎太郎氏

講師:秋山慎太郎氏(独立行政法人 国際協力機構(JICA)東北支部 復興支援ユニット)

 第2部は、「国際協力の経験を国内貢献に活かす」をテーマにJICA東北支部の秋山慎太郎氏にハイチでの大地震、タイでの洪水災害、トルコでの地震の事例のもと、緊急援助隊についての説明と、JICAの東日本大震災における取り組みについてわかりやすく講演を頂きました。

 会場からは、以下の質疑が寄せられました。簡単に列挙します。

質問:「緊急援助隊派遣決定から出発まで時間が短いが、ビザ発給入国手続きはすぐに行われるのでしょうか」
応答:「外務省と政府間でスムーズに入国できるようにしています。」

質問:「犬の派遣について教えてください」
応答:「外務省と受入れ先との協議により、派遣や頭数が決定されます。」

質問:「日本は緊急援助隊が到着するのが遅いということを聞くが、実際の状況を教えてください。」
応答:「決して遅いということはありません。医療チームは早く現場に入っています。」

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意見交換会にて新入会員のご挨拶



 報告者:JICA岩手デスク 工藤 敦子

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