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〜1月22日から知的障害者支援のタイのワークショップに参加〜
2008年01月16日
ワークショップに参加する長瀬さん、奈良アさん、斎藤さん
アジア太平洋地域には、10人に1人、およそ4億人の障害者がいるといわれていますが、その多くが、教育や就労など社会参加の機会が乏しく、必要なサービスを受けられない状況が続いています。そうした状況のなか、障害者のエンパワメントと、バリアフリー社会をめざし、JICAでは日本とタイが共同で実施する広域プロジェクトとして、周辺32カ国を対象とした「アジア太平洋障害者センター(APCD)プロジェクト」を実施しています。プロジェクトでは、障害者を活動やネットワークの中心に据え、各国の障害者が当事者として非障害者とともに諸活動に参加できるよう、APCDがファシリテーターとして、障害者、その家族、支援者らの自助活動の形成・強化のための人材育成を行っています。2002年8月から5年間行われたフェーズ1では、肢体不自由、視覚障害者を中心とする支援を行いましたが、07年8月から始まったフェーズ2では、より対策が遅れがちな知的障害、聴覚障害者にも届く取り組みを行っています。
1月22日から25日、プロジェクトがタイ・バンコクで実施する「知的障害者広域ワークショップ」において、JICAとしては初めて知的障害者の奈良ア真弓さん(29歳、神奈川県横浜市出身)を短期専門家として派遣します。このワークショップは、カンボジア、ベトナム、ラオスの知的障害者らを招き、当事者が自助活動の形成・強化に必要な知識を身につけることが目的。公立の小中学校を卒業後、養護高等学校を卒業した奈良アさんは、ガイドヘルパー等として働きながら、知的障害者本人の余暇活動グループなどを設立し、当事者同士のつながりを図ってきました。ワークショップにおいては、奈良アさん自らの経験が語られます。
また、このワークショップには、日本の知的障害当事者団体の形成・発展の経緯や活動に関する講義などを行うため、長瀬修・東京大学大学院経済学研究科特任准教授(障害学)も、短期専門家として派遣されます。また、会議の場などで奈良アさんにわかりやすく内容説明などを行うため、支援者としてNPO法人コミュニティサポート研究所代表の斎藤明子さんも派遣されます。
当事者としてさまざまな活動に関わるようになって、奈良アさん自身、積極的になったそうです。「私の活動をお話しすることで、外国でも、私のような人が増えてほしい。今回の経験は、私自身、新しく視野が広げられるチャンスでもあり楽しみにしています」と奈良アさんは笑顔で話していました。