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「知的障害者広域ワークショップ」(タイ)を終え、奈良ア短期専門家が帰国

2008年02月01日

【写真】

自分の夢について表現する参加者と奈良崎短期専門家

タイを拠点にした広域プロジェクト「アジア太平洋障害者センタープロジェクト(フェーズU)」の取り組みの一環として、1月22日から25日まで開催された「知的障害者広域ワークショップ」に短期専門家として参加した知的障害者の奈良ア真弓さんが、活動を終えて帰国しました。(プロジェクトの概要、ワークショップの目的は文末の関連リンクをご覧ください)

ワークショップには、タイ、カンボジア、ベトナム、ラオス、ミャンマーから知的障害者本人、知的障害者の家族、支援者が計25名参加し、奈良崎さんを含め日本、タイ、中国、マレーシアから15名がリソースパーソンとして招かれました。

このワークショップで奈良アさんは、高齢者のガイドヘルパー(移動支援者)として働きながら知的障害者の余暇活動グループなどを設立した経験をもとに、グループの形成過程や活動内容などを紹介。参加者は、奈良崎さんをはじめとする各国のリソースパーソンの発表や参加者同士の意見交換を通じ、当事者自身が声を発することの大切さについて理解を深めました。

ワークショップを終え、「知的障害者本人が社会で活動する機会があり、仲間とのつながりを持てる日本と比べ、他の国々では本人活動(=知的障害者自身が自分の権利をはじめとする様々な課題について考え、話し合い、行動するグループ活動)自体を知らない人が多い。各国の当事者リーダーを育てることが大切」と奈良崎さん。さらに、「様々な国の人が障害のために悩んでいることを知った。また、自分の可能性を開けるのは自分自身だと改めて感じた」と、自分自身も得るものが多かったと語っています。奈良崎さんの支援者としてワークショップに参加したNPO法人コミュニティサポート研究所の斎藤明子さんは、「奈良崎さんの話し方や振舞いは、当事者にとってリーダーの手本になったのでは。4日間のうちに彼らの表情が明るく変わっていくのがわかった」と振り返りました。

また、知的障害者の家族の自助努力や役割について理解を深めるセッションで司会を務めたJICA短期専門家の長瀬修・東京大学大学院経済学研究科特任准教授(障害学:青年海外協力隊ケニアOB)は、「この地域で知的障害者の親の会が立ち上がろうとしているなか、ワークショップの実施はタイムリーで、参加者にとっても刺激になったと思う」と語っています。

プロジェクトでは、今後も参加者のフォローアップや第2回ワークショップ等を計画しており、引き続き「本人が主人公」をモットーに知的障害者を支援する活動を実施していきます。