ワールドカップPVで日本とアフリカをひとつに!

−FIFAワールドカップ ブラジル大会期間中に、各地のJICA国内機関でイベントを開催−

2014年7月3日

6月13日(日本時間)から始まった、FIFA ワールドカップ ブラジル大会。日本は残念ながらグループリーグ敗退となってしまったが、大会は決勝トーナメントへと舞台を移し、熱い戦いが繰り広げられている。JICAでは、日本との対戦国を身近に感じてもらおうと、大会に合わせて、日本各地でさまざまなイベントを開催した。

オレンジ色に染まるPV会場

JICA横浜にはオレンジ色を身にまとった300人以上のサポーターが集結

日本代表が初戦の相手、コートジボワールと対戦した6月15日の朝、日本がサムライブルーに青く染まる中、JICA横浜(横浜市中区)だけはオレンジ色に染まっていた。

この日JICAは、「あえて日本とアフリカをひとつに!」をテーマに、日本とコートジボワール、アフリカとの友好親善と理解促進を目的としたパブリックビューイング(以後、PV)を開催(駐日コートジボワール大使館共催、ソニー株式会社〈以後、ソニー〉協力、横浜市政策局、なんとかしなきゃ!プロジェクト後援)。昨年の「第5回アフリカ開発会議(TICAD V)」の舞台でもあり、アフリカとゆかりの深い横浜がその会場として選ばれた。会場には、コートジボワール人を含む在日アフリカコミュニティーから約40人、取材に訪れた報道陣や、JICAと映像・音響機材を提供するソニーのスタッフも合わせ、360人以上のサポーターが集まった。

事前に「どちらのチームにも声援を送り、どちらが勝ってもニッコリ笑顔で」応援を、そして「あえてサムライブルーの青色ではなく、コートジボワールのチームカラーであるオレンジ色の洋服」の着用を呼びかけた結果、多くの参加者がオレンジ色のいでたちで来場し、コートジボワールチームに温かい声援を送り、友好ムードを盛り上げた。

サッカーの応援合戦を越え、国際貢献の大きな力に

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コートジボワールの国旗色のTシャツをまとったソニーとJICAのスタッフ(中央左は、コートジボワール大使館の厚意でゲストとしてイベントを盛り上げたディディエ・ドログバ選手のパネル)

ソニーでイベントの指揮をとったharmo(ハルモ)事業室の西川翔陽(しょうよう)さんは、「JICAのアフリカでの現場力やネットワークと、ソニーの技術力を掛け合わせることで、国際貢献の大きな力となることを感じられた機会となりました。ソニーの技術や製品が、来場者の皆さんの喜びづくりに貢献し、サッカーの応援合戦を越えて、日本とコートジボワール、さらにはアフリカ諸国の皆さんとの親密度を高めるイベントを共に開催できて最高でした」と語った。

今回のイベントは、2009年、2010年(ワールドカップ南アフリカ共和国大会)のガーナに続き実現したソニーとの連携による、コートジボワールでのPVプロジェクトの一環として開催。サッカーと映像の力で、コートジボワールの進める国民融和を支援する、ソニーとJICAの思いを日本国内に発信する機会となった。イベントでは、試合の前後とハーフタイムに、JICAとソニーがコートジボワールのアビジャンで行っているPVの様子をSkypeで生中継。また、ソニーの発案により、当日は、アビジャンと横浜のPVの様子をUstreamで配信した結果、1,206もの視聴を獲得。現地の感動を多くの人とリアルタイムで分かち合うことができた。

両チームの健闘を称えて

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(写真左)試合終了後、健闘を称え合う両国のサポーター、(写真中)左から日本代表ユニフォームに身を包んだウェア大使、ソニーコンピュータサイエンス研究所の北野宏明代表取締役社長、乾英二JICAアフリカ部長、(写真右)前半、日本のゴールに、コートジボワールのサポーターも喜びを分かち合った

試合終了を告げるホイッスルが鳴った瞬間、JICA横浜の会場では、両チームの健闘を称える温かい拍手が鳴り響き、「あえて日本とアフリカをひとつにする」というイベントのテーマを実現することができた。

PVに参加したコートジボワールのジェローム・クロー・ウェア駐日大使は、自身もプレーするほどの大のサッカーファン。日本代表のチームや一人ひとりの選手についてもよく研究・分析していたが、勝敗に関するコメントを求められると、「サッカーは勝ち負けではない。両国の友好関係が強化されることが大事」と応じ、試合後には日本代表ユニフォームに身を包み、来場した日本のサポーターたちと積極的に交流していた。

東京都の会社員、本間靖浩さんは、「日本は逆転負けしてしまったけれど、アフリカとの距離を縮めるいい機会になったと思います」と感想を述べた。

国内各地でPVを実施

JICAはこのほか、日本各地でさまざまな関連イベントを開催。JICA関西(兵庫県神戸市)では、1階ロビーで対コートジボワール戦のPVを行った。会場には、200人を超える市民や在館中のJICA研修員が集まり両チームに熱い声援を送った。

300人以上の研修員が滞在するJICA東京(東京都渋谷区)でも、1階のラウンジでミニPVを開催。試合開始時刻には、コートジボワールの研修員を含む、大勢の研修員がラウンジに集結し、コートジボワール、日本、両国の3種類の旗を手に、にぎやかな応援合戦が繰り広げられた。また、JICA駒ヶ根(長野県駒ケ根市)でも、青年海外協力隊訓練所の大スクリーンでPVが開催され、大いに盛り上がった。

展示や関連イベントを通じて対戦国を紹介

JICA地球ひろば(東京都新宿区)では、ワールドカップの開始前から、「みんなで世界にKICK OFF!」と題し、出場する開発途上国すべてのユニフォームや、各国の概要、現地の材料で手作りしたサッカーボール、民芸品、楽器などの展示を行っている。 コートジボワール大使館からは、ドログバ選手の等身大パネルを借りた(このパネルはJICA横浜に移動し、PVにゲストとして参加)。

このほか、青年海外協力隊OBが講師となり、工作をしながら対戦国について学ぶ「アフリカ×日本 子ども交流イベント『W杯だ!応援グッズをつくろう!−コートジボワール戦の巻−』」を開催。イベントには、アフリカにルーツを持つ子どもの参加もあった。さらに、イラン、アフリカ、ブラジルのサッカー映画を上映し、各国をよく知るJICA職員がトークを行った。また、2階J’s Cafe(食堂)では、日本と対戦するコートジボワール、コロンビアの特別料理を提供。現在は、開催国ブラジルの大使館お墨付き料理を特別メニューとして提供している。

なごや地球ひろば(名古屋市中村区)では、カフェクロスロードで、2010年のワールドカップ南アフリカ大会に続き、ブラジル大会でもワールドカップランチバイキングを実施し、大好評だった。他の国内機関の食堂でも、大会にちなんだメニューが提供された。このほか、JICA横浜では、海外移住資料館でワールドカップ ブラジル大会を記念して、日系スーパープレーヤーたちの知られざる活躍について特別展示を行っている。

JICA中国(広島県東広島市)では、コートジボワールにまつわる、現地の民芸品、楽器、民族衣装や、ワールドカップとサッカーに関する途上国の情報を展示。また、途上国への理解と協力を日本で広げる「なんとかしなきゃ!プロジェクト」では、Jリーグのサンフレッチェ広島と連携し、元サンフレッチェ広島の中島浩司氏を「サンフレッチェ広島×なんとかしなきゃ!プロジェクト 国際親善大使」に任命し、コートジボワールに派遣。