JICA筑波発 地球環境にやさしい取り組み!

JICA筑波の取り組み

JICAは、地球環境の保全に向けて最善を尽くすため、「JICA環境方針」を策定しました。

また、独自の環境マネジメントシステムに基づき、省エネルギー・省資源・環境法規制への対応に努めています。オフィスにおいては、「JICAエコオフィスプラン」に基づき、環境配慮活動を推進しています。

JICA筑波は、「JICA環境方針」に基づき、次のような取り組みを行っています。

1.研修員を通じて開発途上国での環境対策を推進しています!

環境関連研修コースの実施

JICA筑波は、森林保全・植林、防災、環境行政、自然資源管理、農業などの分野で、開発途上国から研修員を受け入れて環境保全への取り組み促進につながる研修を行っています。研修員が日本で学んだ知識や経験を活かして自国で活躍することが期待されます。主な研修を紹介します。

気候変動に伴う地球温暖化は世界共通課題です。開発途上国の人的・技術的な能力向上を図ることを目的とし、JICA筑波では気候変動に関する研修を実施しています。

  • 「地球温暖化対策」コースでは、特に温室効果ガスの排出抑制(緩和策)の観点から、各国での課題等を解決するための提案書の作成およびその実行を目指しています。
  • 「気候変動への適応」コースでは、特に自然災害の防止(適応策)に重点を置き、各国で取り組むべき課題を改善するための提案を行い、課題への取組体制が整備されることを目指しております。

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都留市にて小水力発電(元気くん)を視察(気候変動への適応コース)

JICA筑波では、地域環境の保全や食の安全確保に必要な環境保全型農業に関する研修を実施しています。

  • 「小農支援のための野菜栽培技術とマーケティング手法」コースでは、講義や実習、視察を通して、環境に配慮した土づくりや化学肥料・農薬低減技術、有機資材の活用技術を学んでいます。

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堆肥連用により、化学肥料の使用量減を試す実習(小農支援のための野菜栽培技術コース)

  • 「中米カリブ地域 小規模農民支援有機農業技術普及手法」コースでは、環境にやさしい有機農業の概念や基本的技術を習得し、帰国後の現地での活用を目指しています。

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合鴨農法(小川町の下霧農場)(中米カリブ地域コース)

研修員啓発活動の実施

また、JICA筑波では、研修員へのブリーフィングの際に、JICA筑波の環境対策の取り組みを紹介するとともに、ゴミの分別・節電等の啓発活動を行っています。

2.JICA筑波勤務者は、環境に配慮した活動を心がけています!

JICA筑波は、「JICAエコオフィスプラン」を基に「JICA筑波エコオフィスプラン」を作成しています。「JICA筑波エコオフィスプラン」は、「ゴミの分別の徹底やリサイクルの推進」「電気の消灯及びモニタリングチェックの実施」などを行うための方法を定めており、JICA筑波で勤務する者が、環境に配慮する意識を持って、率先して行動することを目指しています。とりわけ、廃棄物の削減、省資源、省エネルギー、資源リサイクル活動などに積極的に取り組んでいます。とりわけ、廃棄物の削減、省資源、省エネルギー、資源リサイクル活動などに取り組んでいます。

(1)勤務者や施設を利用する人の環境に配慮した意識を高めるための工夫

施設内けやき棟ロビー(フロント前)には下記掲示板を設置し、JICA筑波を訪問される方々、JICA筑波勤務者、研修員にJICA筑波の地球環境に優しい取り組みを紹介しています。

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けやき棟ロビー フロント前掲示板(和文)

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けやき棟ロビー フロント前掲示板(英文)

(2)食堂の廃棄物削減の試み

食堂の調味料(マヨネーズ、ドレッシング)は個包装でしたが、廃棄物削減のため、全てボトル式に変更しました。また、コーヒーマドラー・割り箸についても、洗って再利用が可能なスプーン・箸を使用することとしました。食堂には、研修員やJICA筑波訪問者に、変更内容やその理由を十分理解していただくために、下記のようなポスターを食堂内に掲示しています。

食堂に掲示している和文ポスター

食堂に掲示している英文ポスター

(3)生ごみ処理機の導入

食品から出る生ごみを微生物の力によって発酵・分解し、質が高くて実用可能な堆肥に変える、生ごみ処理装置を2006年3月より導入しています。

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生ごみ処理装置

【画像】生ごみ処理機の導入

(4)各種省エネ対策実施中!!

【消灯・節電対策】
 JICA筑波全体で節電対策を積極的に行い、OA機器については、省エネモード対策(パソコンのスタンバイ他多数)をとっています。
 また、施設内各所の電灯を、白熱灯から、消費電力が小さなLED電灯や電球型蛍光灯に変更するなどの対策も併せてとっています。

【啓発活動】
 「JICA筑波エコオフィスプラン」の執務スペースへの掲示、施設内各所への消灯推進マークの貼付、勤務者が交代で行う消灯モニタリングチェックなど、啓発面にも力を入れて取り組んでいます。

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施設内で掲示されている消灯推進マーク

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施設内で掲示されている消灯推進マーク

【クールビズ・ウォームビズ】
 空調機器の省エネ運転を目指し、夏季(6〜8月)の冷房については、室温を原則28℃、冬季(12〜3月)の暖房については原則20℃に保つように設定し、クールビズ・ウォームビズを励行しています。夏季は、グリーンカーテンによって冷房効果をアップさせ、目にも涼しい環境を目指しています。

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(5)紙の使用量の削減

両面印刷や、片面使用の文書を可能な限り裏紙として利用するなど、紙の使用量を削減するための取り組みを行っています。

(6)ゴミ分別・リサイクルの徹底

ごみの種類にあわせてそれぞれごみ箱を設置し、ごみを捨てる時に分別しています。またリサイクルボックスを設置し、リサイクルできるものについては回収しています。

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施設内設置の分別ごみ箱

(7)環境法規制等の遵守に向けた取組み

JICA筑波は、事務所用施設のほか、宿泊施設、食堂を有し、また、かんがい排水・農業機械・稲作・野菜栽培等の農業分野の研修コースを、畑地や水田などの圃場や実験・実習棟、温室などの自前の施設で実施しています。そのため、JICA筑波の廃棄物には、事業系一般廃棄物、廃プラスチック類・金属くずなどの一般産業廃棄物に加え、主に農業実験・実習に伴う廃農薬・廃試薬などの「特別管理産業廃棄物」(注)が含まれます。

(注)産業廃棄物のうち、爆発性、毒性、感染性などの他人の健康や生活環境に被害を生ずるおそれがある廃棄物です。

JICA筑波は、廃棄物の処理について、JICA環境方針に謳われている「環境法規制等の遵守」に努めています。

このように、JICA筑波は、「環境法規制等の遵守」に努め、環境マネジメントシステムの運営体制の強化を図るために、施設管理・農業環境管理委員会を設置し、環境対策の推進に取り組んでいます