所長挨拶

JICA筑波のホームページにようこそ。

JICA筑波は、昭和36年(1961年)、茨城県内内原町に開設された農業分野の研修機関を前身として、昭和55(1980)年、筑波研究学園都市の南部(つくば市高野台)に設立された「筑波インターナショナルセンター」として誕生しました。昭和56(1981)年、内原国際農業研修センターが筑波に移転し、筑波インターナショナルセンターと筑波国際農業研修センターの二館体制となりました。
平成8(1996)年5月、両センターを統合し、JICA筑波として発足しています。

設立40年余。JICA筑波は、農業関連の実習・実験施設、圃場をはじめ、講義室などの研修施設、180余名を収容できる宿泊施設を持ち、これらの施設や、周辺の筑波研究学園都市内の研究機関の協力によって、日本の最新技術から開発途上国の現場ニーズに基づく実践的な内容、特に、農業・農村分野の知識・技術の移転を、開発途上国の行政官・技術者向けに実施してまいりました。

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また、JICA筑波の所管地域である茨城県・栃木県の自治体、大学、その他さまざまな団体の皆様と連携・協力をしながら、地域と世界をつなぐ多様な活動にも力を入れてきました。

近年は、従来より実施してきた研修員受入事業、JICA海外協力隊事業、NGO、大学、自治体等との草の根技術協力事業、開発教育支援事業、中小企業・SDGsビジネス支援事業に加え、1)国内外の様々なアクターをつなぎ、共創と革新で開発途上国の農業分野の課題解決に取り組む活動「農業共創ハブ」の推進、2)自治体・企業、市民団体などと連携した外国人材の受入促進や多文化共生、3)「持続可能な開発目標」(SDGs)に関する市民・学校の生徒の皆さん向けのイベント、セミナーなどにも取り組んでいます。

「世界への想いがつながり、実る場所」JICA筑波。施設内には、開発途上国や国際協力に関する展示コーナー、SDGsや途上国の暮らしがわかる本(お子様向けの絵本を含む)が多く所蔵されている図書館、TV等でも紹介される開発途上国の多様な料理が楽しめるレストランもありますので、ぜひ遊びに来てください。

JICAの組織ビジョンは「信頼で世界をつなぐ」です。JICAは、人々が明るい未来を信じ多様な可能性を追求できる、自由で平和かつ豊かな世界を希求し、パートナーと手を携えて、信頼で世界をつなぎます。このビジョンのもと、JICA筑波は、茨城県と栃木県におけるJICA事業の総合窓口として、これからも地域の皆様に見守られ、ご支援いただきながら、両県の皆様と開発途上国のひとびとをつなぎ、共創と環流、持続可能な社会の実現、SDGsへの貢献に尽力してまいります。

2024年1月
JICA筑波 所長
高橋 亮