地震観測能力強化プロジェクト

背景と目的

トルコは複数のプレートの境界部に位置しているため、地震活動が活発であり、世界有数の地震頻発国です。トルコにおける地震観測は災害緊急対応庁及びボアヂチ大学カンデリ地震観測研究所の2機関が主に担っていますが、双方のネットワークは独立して運用されており、相互のデータ共有等は行われていません。本事業は、災害緊急対応庁及びボアヂチ大学双方が日本の先進的な地震観測システムを参考にしつつ連携を強化することで、地震観測体制の効率化・改善を目指すものです。

事業概要

本事業は、トルコ公共事業住宅省防災局及びボアヂチ大学における地震観測に携わる人材が、地震観測・記録システム、データ伝達、地震波形解釈、震源特定、地震ハザード把握、震度分布図作成等について技術的見地や専門能力を習得することによって、全国的な地震観測ネットワークの構築に向けた環境を整備するための支援を行うものです。