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コロナ禍の中央アジアにおける日本の役割-ユーラシアに価値をもたらす友好国として-北岡理事長がカザフスタン・ナザルバエフ大学 勝茂夫学長と対談

2020年11月2日

北岡伸一JICA理事長は、11月2日、カザフスタン・ナザルバエフ大学の勝茂夫学長と面談し、ポスト・コロナの世界における国際協力について意見交換を行いました。

勝学長は、世界銀行副総裁を務められたのち、2010年にナザルバエフ大学学長に就任し、豊富な国際経験を活かし、国際的な人材の育成を通じて、日本とカザフスタンの相互信頼関係強化に貢献してこられました。また、勝学長は、JICAが2017年に設置したInternational Advisory Boardの委員も務めて頂いています。

冒頭、勝学長より、中央アジア地域における新型コロナウイルスの流行状況やそれによる社会・経済への影響、中央アジア各国政府による対応策、ロシアや中国との関係がどのように変化していくかの展望等について説明がありました。それを踏まえて、北岡理事長と同地域の開発協力を担当するJICA職員を中心に、勝学長との意見交換を行いました。

勝学長は、新型コロナウイルスによる影響からの回復には、保健・教育等を含めた人的資本の強化に政府が注力することが重要であると述べました。さらに勝学長は、ユーラシア大陸の中央に位置する中央アジアの国々にとって、日本は自由で開かれた責任ある社会の構築、民主主義、文化的な社会といった価値・道徳観を示してくれる国と認識されており、今後も日本に対する期待は高いと指摘し、北岡理事長もその見解に賛同しました。

最後に北岡理事長は、日本と中央アジア諸国は人と人との繋がりを通じて今後も協力を継続していくことが重要であり、JICAは今後も留学生受入や保健分野等の協力を通じて日本と中央アジア諸国との協力関係の発展に寄与していくと述べました。