2015年6月4日
開会式での20周年記念バルーンリリース
開会式でのキルギス舞踊
真夏のような晴天に恵まれた5月30日(土)、キルギス共和国日本人材開発センター(KRJC)において、大人から子供まで約600名の来場者を迎え、毎年恒例の春の文化行事「さつき祭り」が開催されました。1995年5月に開設されたKRJCは開所20周年を迎えており、今年の「さつき祭り」は20周年記念行事として盛大に執り行われました。
冒頭のKRJC日本側共同所長の開会挨拶と日本国大使からの祝辞の後、青少年センター所属の児童舞踊団によるキルギス民族舞踊、KRJC所属の太鼓グループ「大江戸太鼓」による和太鼓演奏により、ステージの幕が上がりました。
武道の演武:相撲
武道の演武:剣道
獅子舞
よさこいソーラン節踊り
ステージではその後、空手、剣道、合気道、居合道、相撲といった日本武道の演武、JICAボランティアと現地学生による「よさこいソーラン節」踊り、現地邦楽愛好者による筝の演奏が披露され、来場者の目を惹きつけていました。
囲碁
日本語の紙芝居
茶道
書道
浴衣の着付け
ステージ以外では、「体験ブース」にて、書道、茶道、折り紙、日本の伝統遊戯、囲碁、和太鼓、浴衣着付けなどの日本伝統文化体験の他、ボディペインティング、ペーパークイリング、塗り絵、カルタや紙芝居を通して日本語に親しむ機会が設けられました。これらの日本文化体験機会は、日本人だけではなくキルギスの日本文化愛好家によって来場者に提供されました。
日本のアニメ画の販売
イシククリ名物麺料理「アシュランフー」
「展示ブース」では、愛好家による盆栽の展示、KRJCビジネスコースによる展示、そしてKRJC20年間の活動が垣間見える数々の写真の展示がありました。「販売ブース」では、JICA一村一品プロジェクトが支援する生産者組合が製作した手工芸品や加工食品、JICAボランティアが活動する地域組合やリハビリセンターで製作した製品、KRJCビジネスコース修了生の企業で製造されている菓子や飲料、その他日本製品の販売が行われ、各店舗は来場者で賑わっていました。「飲食ブース」では、当地の日本食レストランによるカレーやおにぎり、JICAボランティア有志によるたこ焼き、観光地イシククリ州都名物の麺料理「アシュランフー」に舌鼓を打つ人たちの姿が見られました。
コスプレ愛好者
閉会式での大江戸太鼓演奏
ステージではその後、コスプレ愛好者によるショー、クイズ大会が行われ、大江戸太鼓の演奏とKRJCキルギス側共同所長の挨拶で幕を閉じました。
祭りのテーマ「キルギスと日本の架け橋」にふさわしく、キルギス国民と日本国民が交流、キルギス文化と日本文化が交差する場となりました。そして、KRJC20年間の活動成果として、キルギスにおける日本文化発信の担い手となるキルギス国民が着実に増えてきたことが感じられた初夏の1日でした。