MJC: オンラインビジネス講座でCOVID-19で影響を受けるミャンマー中小零細企業を支援

2020年6月24日

2020年6月6日より、ミャンマー国内のCOVID-19に伴う各種規制の影響を受けているミャンマー中小零細企業の経営層向けのオンラインセミナーをスタートさせました。

COVID-19の影響により、ミャンマーにおいては20万人の失業者(ミャンマー労働組合総連合のピョー・サンダー・ソー副事務総長の発表)が出るなど、多くの中小零細企業が苦しい経営状況に陥っています。

そのような状況下でミャンマーの民間セクターの人材育成を行うMJC(Myanmar Japan Center)として、With/After コロナの時代に経営層がかじ取りをしやすくするための情報発信を積極的に行い、経営層自身が次の一手を考え始めるきっかけを作るために、無償でのオンラインビジネス講座を開始しました。

【画像】6月は6回の講座を企画しており、COVID-19が経営に与える影響や政府の動きを発信するとともに、ニューノーマル(新しい生活様式)の時代に「経営戦略」「生産管理」「人材管理」という3つのテーマにおいて、今後、経営層が考えなければならない点やアイデアなどを日本人講師やミャンマー人講師から伝えています。

6月25日時点で5つの講座を終了しており、ミャンマー全土から30-70名前後の参加者が各回を受講しており、講座終了後に実施しているオンラインQ&Aセッションではミャンマー政府による中小零細企業支援に関する内容も含め多くの質問が出ており、今後の経営に不安を抱えている経営層の切実な声が明確になっています。

こうした経営者層のニーズに的確に対応するために、With/Afterコロナの時代にどのように組織を変えていく必要があるのかということをしっかりと考えていくことに重点を置くために、当面は複数日間で実施する講座にサービスの提供方法をシフトさせ、講座内で受講者と一緒に考える機会を作ることで自社の戦略を再検討していただき、新たな時代に合わせた経営戦略を考える機会を創出していきたいと考えています。

ミャンマーにおいては、国際商業便の運行が停止中のため日本人講師の渡航は難しく、また、ミャンマー国内でも多くの人数が集まり講義を受けることには制約があるため、オンライン講座をうまく活用しながら、ミャンマー企業の経営力を強化する支援を継続して実施していきたいと考えています。

また従来であれば、物理的にアクセスがしずらく、なかなか情報提供ができていなかった遠隔地域の中小零細企業に対しても、今回のオンライン講座の経験を活かし、貢献策を提供していきたいと考えています。

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