ラオス オンライン国別研修実施レポート

2020年11月9日

新型コロナウイルスの影響により海外からの来日が困難となったため、ラオス日本センター(LJI)では、従来の渡航型研修をオンライン研修に切り替え実施しました。2020年10月9日(金)~10月19日(月)に開催された研修には、LJI研修生21名が参加し、日本企業3社による講義を受けました。

京都・大阪・東京みやげの製造・販売を行っている株式会社美十(京都府)の講義では、商品の美味しさの追求のみではなく、生産者と消費者の繋がりを大切にし、お菓子を通して幸せを創る同社の活動について紹介していただきました。また、現場からも学んでほしいという関係者の強い思いを汲んでくださった同社の協力のもと、オンライン工場見学を実施しました。
オンライン研修の中、少しでも日本・現場を感じてほしいという思いから取り入れたオンライン工場見学では、同社が大切にしている「原料や製法への信念」について学ぶことができました。

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※株式会社美十による講義の様子

 本研修では、各講義で共通して伝えられたメッセージがあります。それは、「経営者が持つ理念・行動によって、会社の成長や、従業員が楽しく仕事をできるかが決まる」ということです。講義では、従業員とのコミュニケーションを推進する取り組みについて具体的に紹介されており、研修員にとって印象深いメッセージだったようです。

 最終日の成果発表会では、本研修で得られた学びとそれらをどのように今後の自社の経営に繋げるか、について各研修員が発表しました。「企業理念を従業員全員に共有し取り組む」、「従業員とのコミュニケーションの機会を増やし彼らについて知ることで、家族のように大切にしたい」という声も多くあがってきました。3日間を通じ講師の方への積極的な質問、研修生同士のディスカッションを繰り返すことで学びを深めることができたようです。
 
 今回のオンライン研修は日本センター初の試みでしたが、カメラ機能の活用(互いの表情を見ながらのコミュニケーション)やオンライン工場見学等、色々な工夫を重ねました。新型コロナウイルスの影響により、オンライン研修の活用が今後より重要になります。幅広い企業に講師として参画していただく、他国日本センター研修生と繋いで意見交換を行う等、オンラインで実施するからこそ生まれるメリットを活用した研修を提供できるように、改善を重ねていきたいと考えております。

 最後になりますが、講師として参加くださった日本企業各社の皆様、研修の企画・実施を担っていただきましたリロ・パナソニック エクセルインターナショナル株式会社、公益財団法人太平洋人材交流センター(PREX)をはじめ、すべての関係者の皆様のお力添えに深く感謝しております。新型コロナウイルスの影響が長引く中でも、新しい試みを柔軟に取り入れ、ビジネス人材の育成を通してラオスの更なる発展に尽力してまいります。

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※株式会社美十 京都工場長とLJI研修生の集合写真