2013年 フィリピン台風

−近隣の友好国の困難に迅速な支援を−

物資供与内容:
6,000万円相当の緊急援助物資(テント、プラスチックシート、スリーピングパッド、浄水器、発電機(コードリール付)をフィリピン政府に供与

2013年11月8日から9日にかけて、非常に大型の台風ハイヤンHaiyan(現地名Yolandaヨランダ)がフィリピン共和国中部を通過し、広範な地域において甚大な被害が出ました。暴風と高潮により、被災者1,600万人、避難民410万人、倒壊家屋110万棟、死者・行方不明者8,000人の規模にまで被害が拡大しました。この被害に対し、日本は医療チームの派遣(計3チーム)、2件の専門家チームの派遣(早期復旧、油防除)、物資供与(6,000万円相当)を実施しました。

テントやプラスチックシート、発電機、浄水器などの緊急援助物資は被災地支援の拠点となっているセブ空港に到着し、その後レイテ島とサマール島の7つの自治体にトラックで輸送されました。

サン・イシドロ市では、早朝6時から、市長に援助物資を引渡し、すぐに同市職員とJICAスタッフとが被災した家族にプラスチックシート、スリーピングパッド、ペットボトル水を届けました。物資を手にした被災者の中には涙を流して感謝の気持ちを表した方もいらっしゃいました。また、同市はJICAの青年海外協力隊員が活動している場所であり、隊員が地域に非常に溶け込んでいることから、物資が深夜に到着したにもかかわらず、市長はじめ市職員の方々が協力してスムーズな受取りをしてくれたことから、翌朝に配布することができました。

援助物資は国際緊急援助隊医療チームが活動したタクロバンとバサイのほか、ギアン、タナワン、パロでも配布されました。

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到着した物資

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配布されたテントの設営