JICA緒方研究所

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リサーチ・ペーパー

No.1 Coordinating Peacebuilding and Counterinsurgency for Sustaining Peace: Responding to Armed Conflict and Violent Extremism in Mozambique

本研究は、平和と安全保障の担い手が、複雑で脆弱な状況下における危機に効果的に対応するための課題に直面する中、平和構築と反乱対策(COIN)の連携が、複雑な状況における予防、安定化、持続的な平和の効果をいかに高めることができるかを検討する。本稿は、新たな平和構築のアプローチと最新のCOIN戦略を検証し、両者のより一層の連携が、多角的な課題に直面する中で平和を維持するための、さらなる道筋を明らかにすることを主張する。イスラムの反乱と小規模な内戦の再発が併存するモザンビークの事例を検証し、実用的かつ適応性の高い平和構築アプローチと、非軍事的手法の重要性を認識した効果的なCOIN原則を組み合わせることで、従来の武力紛争と暴力的過激主義の台頭の両方に影響を受ける状況下で、平和と安全保障を担う主体間の調整を強化できると結論付けている。


キーワード:非国家武装主体、複雑性、反乱対策、モザンビーク、平和構築

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