関西から飛び立ち、途上国で頑張る!派遣中の協力隊を紹介します-Part18-【兵庫県】

山﨑悠介さんは2019年12月にドミニカ共和国へ赴任され、コミュニティ開発の隊員として、ラジオ局で活動されていましたが、2020年3月に新型コロナウイルス感染症の感染拡大により一時帰国されました。待機期間中は国内でも積極的に活動され、JICA関西にも2回訪問していただきました。2021年3月にドミニカ共和国へ再派遣され、2021年12月まで活動予定です。

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山﨑さん:写真左

氏名:山﨑 悠介
出身地:兵庫県
隊次:2019年2次隊
職種:コミュニティ開発
野球をきっかけにドミニカ共和国に興味を持ち、現地を自分の目でみてみたくて応募しました。

こんにちは、2019年度2次隊の山﨑悠介と申します。スポーツの秋と呼ばれる時期、特に去年からはテレワークの普及で自宅から出ない事が増えた方も多いかとは思いますが、運動不足には陥ってはいませんでしょうか?簡単なストレッチ、散歩でもいいので、是非1日のうちに取り入れてみてはいかがでしょうか?とても晴れやかな気分になれますよ。

さて今回は、ドミニカ共和国の野球事情についてお話しさせて頂きます。ドミニカ共和国では国技とまで呼ばれる程、人気の高い野球。毎年10月~12月にかけて開催されるウインターリーグは多くの国民が日本のプロ野球ファンと同様、いやそれ以上に熱狂します。
そんなバックボーンがあるドミニカ共和国では、多くの少年達はアメリカ大リーグを目指し、小さい頃から本格的に野球に打ち込みます。国内には米国大リーグ球団が運営するアカデミーが34箇所存在し、有望と見られる野球少年達はそこからスカウトされ、15歳からそのアカデミーで朝から夜まで野球技術や英会話等の訓練を受けます。何十万人の野球少年の中から、大リーグのアカデミーに選ばれるのは、毎年約1300人。そのうち米国とマイナー契約を交わせるのは約10人で、大リーグ昇格を果たせるのは1人出るか出ないかの非常に狭き門です。
高校や大学といった学業を受ける機会を犠牲にしてでも、家族の生活を豊かにする為に大リーグを目指す選択をし、全てを犠牲にして野球に打ち込む少年達の小さな背中には、日本ではなかなか感じる事の出来ない使命感が見える様な気がします。
逆に言えば、色々な学問や経験を経ながらスポーツやその他芸術等の趣味に打ち込める環境が日本にはあります。勝負の厳しさも経験している彼らの中から、日本にいるからこそ見える課題意識を持って、国際協力の分野で活躍する人や地域貢献をする人、その他多方面で活躍する人が一人でも多く出てきてくれれば良いなと日本とドミニカ共和国の青少年達の環境の違いを見ながら感じました。

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現地新聞のスポーツ欄にトップで取り上げられた大谷翔平選手。

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ドミニカ共和国の野球場の一例。ここから次世代のスターが誕生するかもしれません。

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