21世紀は環境の世紀と言われています。循環型社会を支える上でも環境への影響を最少化した形での生物の生産をすすめることが重要となっています。
JICA四国では、各国の農林水産業に携わる人材を対象に「環境保全を考慮した食糧生産」の理論と技術の習得を目指す研修を、高知大学農学部の協力のもと実施しています。
2010年から2年間受け入れているサモアと中国の研修員を紹介します。
今回は中国出身のユー・シャンさんを紹介します。
グリーンハウス内で研修中のユー・シャンさん
日本の社会はとてもきちんとしていると感じます。人々もとても親切で、いつも助けられてばかりです。ただ、私はまだ日本語が話せないので、うまくコミュニケーションがとれずに歯がゆい思いをしています。毎日日本語を勉強しているので、いつか日本語を上手く話せるようになればいいなあと思います。
また、日本の食べものは大好きです!特に定番の味噌汁、納豆、寿司、天ぷら、カツ丼がお気に入りです。太りたくないので食べ過ぎに気をつけないといけないのですが、日本人の友人とよく一緒にうどんを食べに出かけています。それがとても幸せな時間なんですよね。
日本を旅してみたいです。美しい風景を眺めるだけでなく、日本の社会を自分の目で見てみたいのです。また、もっと日本の文化に触れ、日常生活を大切に過ごしたいと思っています。冬・夏休みには日本の先進技術や日本の理論についても研究してみたいと思います。
高知大学での2年間で、環境保全を考慮した食糧生産に関する様々な知識・技術を学んで母国中国の機関でぜひリーダー的存在となり、活躍していただきたいですね。
高知大学農学部で環境保全を考慮した食糧生産について学ぶ長期研修員2名の紹介は以上で終わりますが、2年間のあいだに彼らが学んだこと、体験したことなどのレポートも引き続き掲載できればと思います。また、研修員2名も高知県に関わらず四国で実施される国際交流イベントなどに積極的に参加したいと考えていますので、どんどん声を掛けてください。