2023年3月1日
隊員氏名:新井 敦子
隊次:2022年度 9次隊
職種:体育
任地:ジンジャ県
出身県:群馬県
1月21日(土)温度計の数字が40度を超える中、少女たちが歓声を上げながら、サッカーボールを追いかけている…
ウガンダには、150万人を超える難民が暮らしていると言われているのですが、その半数以上が隣国の南スーダンからの難民です。今回は、ウガンダ北部のアジュマニ県にあるパギリニャ難民居住区を訪れ、南スーダンからの難民の少女たちと難民を受け入れている地域(ホストコミュニティ)に住む少女たちを対象にサッカーイベントを行いました。
私が彼女たちとサッカーを通して交流するのは、2022年8月に開催されたTICAD CUPや交流試合を含めて、今回で3回目となります。私は、過去2回の交流を通して、ボールなどのサッカー用品が不足していて、彼女たちが充分な練習を行えていないことを知りました。
そこで、JICAの「世界の笑顔のために」のプログラムを通して、パギリニャ難民居住区のサッカー協会に対して、日本のWEリーグに所属しているアルビレックス新潟レディース様から、ユニフォーム、サッカーソックス、サッカーボール、メッセージボード・動画を寄贈していただき、今回のイベントで彼女たちに届けることができました。
イベントは、まず午前中にパギリニャ難民居住区とホストコミュニティに住む少女たちを対象に、ウガンダのプロサッカーチームであるSoltilo Bright Starsの選手・コーチたちによるサッカー教室が行われました。私もSoltilo Bright Starsの皆さんと一緒に練習を行いましたが、彼女たちはとても真剣に練習に取り組んでいました。
午後は、パギリニャ難民居住区とホストコミュニティに住む少女たち、Soltilo Bright Starsの選手、海外協力隊を含む日本人の混成チームで練習試合を行いました。
異なる環境で育ち、様々な背景をもつ私たちがサッカーを通して、一緒に練習したり、喜んだりしながら、同じ時間・気持ちを共有できることは、やはりサッカーの醍醐味だと感じました。
また、日本のプロサッカーチームであるアルビレックス新潟レディースの選手たちからの寄贈品に彼女たちは目を輝かせ、ユニフォームを着てピッチに向かう姿には、サッカー選手としての誇りを感じました。
彼女たちはサッカーを通して、強くなれることやたくさんの友達ができることの喜びを話してくれました。
世界には様々な課題がありますが、スポーツには人々をつなぎ、笑顔にする力があります。世界にたくさんの笑顔が溢れるように、これからもスポーツの素晴らしさを広めていきたいです。
本イベントの様子・パギリニャ難民居住区の女子サッカー選手らかのメッセージはこちら!
世界の笑顔のためにプログラムについてはこちらをご覧ください。