戦略的パートナーシップを踏まえ、協力関係強化へ−緒方理事長がチエット・ベトナム国家主席を表敬

2007年11月29日

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チエット・ベトナム国家主席(右端)と会談する緒方理事長

11月26日、緒方貞子理事長は国賓として来日中のグエン・ミン・チエット ベトナム国家主席を表敬訪問しました。

2004年5月にチエット氏がホーチミン市共産党書記(当時)として来日し、緒方理事長と会談して以来、3年半ぶりの再会でしたが、今回の会談では現在展開中のJICA事業のほか、交通インフラ分野での今後の協力の必要性について話し合われました。

冒頭、緒方理事長は、再会を嬉しく思い、日本滞在が有意義なものとなることへの期待と歓迎の言葉を述べました。続いて、日本のODA(円借款)によりベトナムで建設中のカントー橋の崩落事故で多くのベトナムの人々が犠牲となったことへの弔意を表明し、早急に事故原因の究明がなされることへの期待を述べました。

チエット国家主席からは、JICAの活動がベトナムの国と人々の発展に貢献してきている旨の発言の後、今回の事故については引き続き両国で事故の原因究明と橋の完成に向けて尽力したいと述べ、国家主席と理事長は共に、事故が両国の良好な関係に影響を与えないよう留意していくことを確認しました。

2006年10月、安倍総理(当時)とズン・ベトナム首相は日越共同声明を発表し、日本とベトナムがアジア地域の平和と繁栄のための「戦略的パートナー」として二国間関係を強化することを表明しています。これを踏まえ、JICAではホアラック・ハイテクパークについて、過去に実施したマスタープラン策定調査結果のレビューを行いました。また開発調査「持続可能な総合運輸交通開発戦略」を通じて、南北高速鉄道や南北高速道路に関する調査を実施中です。

チエット国家主席は、これらの調査結果への期待を示すと同時に、JICAのこれまでの交通インフラ、貧困対策、人材育成などの協力が、長期的な視点でなされてきたことに対して感謝すると述べました。これに対し、理事長はJICA事業がベトナムの発展とともに拡大方向にあることに触れ、ベトナムの発展は、インドシナ地域全体の発展のためにも重要であるとの認識を示しました。

今後、両国の戦略的パートナーシップが強化されていくなかで、ベトナムを含むインドシナ地域においてJICA事業がさらに展開される方向にあります。