緒方理事長がウィリアム・イースタリーニューヨーク大学教授と会談

2007年11月29日

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ウィリアム・イースタリー ニューヨーク大学教授

緒方貞子理事長は、11月28日、来日中のウィリアム・イースタリー ニューヨーク大学教授と会談しました。

イースタリー教授は元世界銀行のエコノミストで、現在はニューヨーク大学教授およびブルッキングス研究所の客員教授として幅広い分野で論考を発表している現在最も気鋭の開発経済学者の一人です。著書の"The Elusive Quest for Growth(邦題:エコノミスト南の貧困と闘う)"は、日本でも援助関係者のみならず良く知られた本で、近著の"The White Man's Burden" も、国際的な話題を呼んでいます。

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イースタリー教授と緒方理事長

イースタリー教授と緒方理事長の会談では、「人間の安全保障」と「アフリカ開発」や、JICAと国際協力銀行(JBIC)円借款部門の統合時(来年10月)に設立される予定の新研究所構想などについて話し合われました。

イースタリー教授は、人々に直接援助が届くことや人々自身の能力強化を中心にした「人間の安全保障」の考え方の重要性について共感を示し、アフリカ開発の現状については、最近の高等教育への支援要請など、状況の変化に着目する必要性があることなどが話し合われました。

また、緒方理事長も出席し外部の有識者を含めた意見交換会が行われ、イースタリー教授は、"Planners vs. Searchers in Foreign Aid"と題したプレゼンテーションを行いました。同教授は、途上国の構造調整支援などの大きな計画に基づいた援助がこれまで必ずしもうまくいっていないことから、包括的な計画による援助よりはむしろ、個別的、プロジェクト援助的な支援をすることの重要性を述べました。

これに対して参加者の間では、個別的な支援をどのようにスケール・アップしていけばよいかなど、日本の援助を含めた海外援助における効果的な支援のあり方について、活発な議論が交わされました。