スリンASEAN事務総長、緒方理事長を訪問

2009年12月9日

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緒方理事長とスリン事務総長

東南アジアの10ヵ国で構成する東南アジア諸国連合(ASEAN)のスリン・ピッスワン事務総長が12月8日(月)、JICA本部を訪問し、緒方貞子理事長と会談、意見交換を行いました。

スリン事務総長はタイの元外務大臣で、今年1月の事務総長就任以来、ASEANの最高規範となる「ASEAN憲章」の正式な発効や、ミャンマーのサイクロン被災地への国際的な支援枠組みの形成などに強力なリーダーシップを発揮してきました。ASEAN憲章は12月14日に発効する予定で、これにより、ASEANは法的地位を確立するとともに、スリン事務総長率いるASEAN事務局はその権限が強化され、2015年のASEAN共同体設立、域内統合に向けて、より重要な役割を果たすことが求められるようになります。

今回の会談でスリン事務総長は、経済成長の可能性を秘めているものの開発が比較的進んでいないASEAN後発加盟国であるカンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムを対象に、ASEAN事務局が中心となって、開発格差の是正のための支援に取り組んでいきたいとの考えを示しました。また、ASEAN事務局としては、アジア諸国への支援経験が豊富なJICAとの連携協力に期待を寄せると述べました。

JICAでは、地域的な統合を目指すASEANを支援するために、ASEAN事務局との連携協力を推進していく方針です。ASEAN事務局のイニシアティブの下、比較的発展しているASEAN先発加盟国のマレーシア、シンガポール、タイなどと日本が協力して、環境問題などの地域共通課題や開発格差の是正に取り組む、という新しい形の協力の模索が始まっています。