モンゴルのバヤル首相と緒方理事長が会談

2009年7月17日

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これまでの支援への謝意と経済振興への期待を述べるバヤル首相

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貧困層に配慮した支援を表明した緒方理事長

モンゴルのサンジャー・バヤル首相が7月15日、都内のホテルで緒方貞子JICA理事長と会談し、モンゴルの開発課題とJICAの支援について意見交換を行いました。

冒頭、緒方理事長がバヤル首相の来日に対し歓迎の意を表し、バヤル首相からは、1990年にモンゴルが民主化・市場経済化への移行を開始して以降、これまでJICAが行ってきた各分野における支援に対して感謝の意が述べられました。

緒方理事長は、昨年5月に円借款を供与した「新ウランバートル国際空港建設事業」の円滑な実施への期待を表明するとともに、人口の約40パーセントが集中する首都ウランバートル市の都市開発について、JICAの技術支援による2030年を目標年とした開発計画(マスタープラン)を踏まえ、モンゴル政府と共に議論していきたいと述べました。

バヤル首相からは、ウランバートル市の都市開発に加え、同国のさらなる産業育成のためには、中小企業振興や地方の農牧業振興、鉱物資源開発が重要であることが説明されるとともに、これらを実施するための人材育成等の支援について、日本の協力に期待が寄せられました。

昨今の金融・経済危機については、今年6月にモンゴルに対する財政支援「社会セクター支援プログラム」の円借款契約に調印したことを踏まえ、緒方理事長は、経済危機が社会的弱者である貧困層に負の影響を与えることのないよう、JICAはソーシャルセーフティネット強化への支援を継続していきたいと述べました。