2007年の予測

vol.159  18 January 2007
JICA客員国際協力専門員 杉下恒夫

日本記者クラブの年初の恒例行事に、その年の政治、経済、社会、国際問題などを予想する“座興”がある。

今年も「2007年予想アンケート」の受付が始まり、1月末までに各自が持つ知恵を絞って、その年の流れを予測、事務局に回答を提出すると、来年(2008年)新年会の席上で、結果が発表される。一番多く当てた人は、けっこうな賞品が貰えるという楽しい大人の遊びだ。まぐれ当たりもあるだろうが、10項目当てる人が毎年いるらしい。一方、全部はずれた人にも特別賞が贈られるが、全部はずすのも逆に難しいようだ。

さて、35回目になる今年のアンケートは、以下のようなものである。

  1. 2007年12月31日現在のわが国の首相は誰か (   ?   )
  2. 7月の参院選の結果、非改選議席も含め自公が過半数を維持 (する しない)
  3. 外国為替市場で、瞬間風速で1ドル=100円を超える円高になることが (ある ない)
  4. 中国が人民元の再切り上げを (行う 行わない)
  5. 北朝鮮が再度、核実験を (行う 行わない)
  6. 5月のフランス大統領選で、社会党のロワイヤル氏が勝利、仏で初の女性大統領が誕生 (する しない)
  7. 村上春樹氏がノーベル文学賞を受賞 (する しない)
  8. 厚生労働省発表の最新の国民健康・栄養調査で、喫煙率が25%を (割る 割らない)
  9. 代理出産に関する法案が国会に提出 (される されない)
  10. 米大リーグで松坂大輔が15勝以上 (する しない)

荒唐無稽な設問ではなく、そうなりそうでもあり、また、逆の予測も可能な微妙な問題ばかりだ。だから、よほどの政治、経済、国際問題通であっても、予測は難しい。もっとも、今からすべてのことに正確な予測が出来る人がいたら、それこそ政治家も、エコノミストも、野球のコーチも要らなくなることになる。

今年、私は応募する気はないが、本コラム上であえて予測するなら、1.は安倍晋三・現首相だろう。2.は非改選もあるので「維持する」とする。4.は中国経済の現状と、国際圧力から「切り上げを行う」だろう。5.も困ったことだが、あの国の現体制が続く限りは「行う」とせざるを得ない。

6.はサルコジ氏が案外、しぶといと思うので「しない」。7.は残念だが、ノーベル賞はミズモノなので「しない」可能性のほうが高い。8.はすでに26%台までに下がっており、また非喫煙者の希望的立場から「割る」とする。10.も希望的に「15勝以上する」と答えるが、3.と9.はあまり知識がないので答えようがない。薄弱な推論から当てずっぽうにいえば、3.は2007年アメリカ経済の動向を弱含みとして「ある」。9.はまったく様子がわからないので、何の根拠もなく「されない」とする。

村上春樹氏のノーベル文学賞、松坂大輔の15勝以上(それにしても15勝が判定の基準とは、ずいぶん高いハードルだ。それだけ期待が高いのだろう)といった予測は、楽しい予測であるが、北朝鮮の核実験問題などは予測したくもない、いやな話だ。

皆さんはどのように予測されるのだろう。言い忘れたが、応募資格があるのは、日本記者クラブの会員に限られる。会員以外の方は自分の手帳にでも予測を書き付けて、忘れていなかったら年末に各自確認して、もし、全問正解していたら、自分で自分に褒美をあげて楽しんでください。