JICA DXLab

JICA DXLab:デジタル技術を持つパートナーとの共創を進める実験的な取り組み

JICA DXLabはJICA DXの一環として、デジタル技術を用いた外部との共創の機会の拡充を目指した取り組みで、2022年に始まりました。世界が変化するスピードは加速し、解決すべき課題は複雑で多岐にわたっています。一方で、デジタル時代を迎え、多様なソリューションとその担い手も世界中で台頭しています。JICA DXLabは、150ヵ国で展開するODA事業の現場やJICAが培ってきたネットワーク等のアセットを、デジタル領域における共創の場として開放し、開発途上国の課題解決とデジタルパートナーのビジネス展開の両面を加速させます。

JICA DXLabプロジェクト

Exploring Innovative Digital Pathways for Horticulture Market Linkage in Himachal Pradesh and Uttarakhand

Unlocking Digital Agri-advisory Solutions to Boost Productivity for Uttarakhand Horticulture Farmers

MRTジャカルタによるブロックM駅周辺開発における顧客属性・人流等のデータ利活用PoC

デジタルパートナーとの共創事例・インタビュー

眼科医が立ち上げた医療ITスタートアップが世界の眼を救う

ブータンで挑戦!データ活用で国民の健康とウェルビーイングを実現する

衛星データを活用した世界トップクラスの技術で、地球環境の未来を見通す

JICA DXLabでの共創プロセス

JICA DXLabとJICA事業の担当部門が、ODA事業を実施する相手国政府・民間企業のDXニーズを踏まえ、デジタル技術・データを利活用する実証実験(PoC)を企画立案します。

1. デジタル技術で高い開発インパクトが期待されるODA事業を選定し、実証実験(PoC)を協働するデジタルパートナーを公募

2. 採用されたデジタルパートナーとODA事業での実証実験(PoC)を企画立案し、実装をサポート

3. 実証実験(PoC)後は、ODA事業におけるデジタルパートナーとのさらなる連携及びODA事業に縛られない形でのビジネス拡大をサポート

JICA DXLab案件についてのQ&A

JICA DXLabでは案件の参加要件や各種サポート内容などを見直し、より多くのデジタルパートナーのみなさまとの共創を目指しています。

JICA DXLab案件に参加する際に企業の要件はありますか?

JICAの既存公募案件に比べて資格要件が緩和され、設立間もない企業等のデジタルパートナーのみなさまも参画できるような要件になっています。

JICA DXLab案件の期間はどの程度のものが多いですか?

通常のJICA案件に比べて短期間での実施を予定しています(PoC前の準備段階からPoC後の出口戦略検討まで6〜9ヶ月程度)


  • PoCデザイン合意、RFP発出、公募選定までのPoC実施前プロセスは2ヶ月程度を想定
  • PoC実施は詳細計画(0.5〜1ヶ月)、実行(3〜6ヶ月)、評価(0.5〜1ヶ月)を想定
  • PoC実施後の出口戦略検討・着手は1ヶ月程度を想定
費用精算のルールを教えてください

PoCのコストを原則JICAが負担します(一部デジタルパートナーに負担いただく場合もあります)。人件費・開発費・旅費など幅広く精算が可能です(ただし、資機材購入は対象外となります)

デジタルパートナーへのサポート内容を具体的に教えてください

PoCのデザインの段階からPoC終了後のODAでの実装、当該国市場での展開などの出口戦略まで、JICAがこれまでの知見とノウハウを活かしサポートします


  • PoCの実施前のサポート内容:デジタルパートナーのみなさまの声を集約し、マーケット感覚を反映したPoCをデザインします
  • PoCの実施中のサポート内容:JICA事業部門およびJICA DXLab(JICA DX室およびBCG)が立ち上げから終了まで伴走します
  • PoCの実施後のサポート内容:ODA案件内での実装、及び当該国市場での展開などの出口戦略を支援します
相手国の政府や企業(顧客)は案件にどのように関わりますか?

顧客となる相手国の政府・民間企業はPoC前段階からPoC終了後まで強いオーナーシップを持って参加します。そのため、デジタルパートナーは、PoC終了後の事業展開や社会実装を素早く進めることができます


  • PoCの実施前の顧客の関わり方:PoCのデザイン、関係者巻き込み、 デジタルパートナーのヒアリング、 RFP作成、デジタルパートナーの選定の各段階に参加します
  • PoCの実施中の顧客の関わり方: 適宜タッチポイントを含めPoCを共同実行するほか、必要なデータ・情報等を提供します
  • PoCの実施後の顧客の関わり方:ODA事業内外で検証されたデジタル技術の実装・横展開を検討します

お問い合わせ

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