栄養改善

栄養改善へ向けたマルチアクターによる取り組み

1.民間企業

(1)ガーナ国離乳期栄養強化食品事業化準備調査(株式会社 味の素)

ガーナの農村部では、一般的な離乳食koko(ココ:発酵したトウモロコシから作られたおかゆ)の栄養が偏っており、低身長や貧血に苦しむ子供が多くいました。そこで、離乳食に加えるだけでミネラルやたんぱく質などの栄養素を補える栄養サプリメント“KOKO plus”を開発。低価格での販売や、母子手帳とあわせた配布を通じて、栄養不良の予防を目指しました。

(2)ベトナム「栄養士制度普及・促進事業」(株式会社 味の素)

ベトナムには栄養の専門家が少なく、正しい栄養知識が国民に伝えられていないため、栄養や衛生管理に関する正しい知識を持った人材の育成が求められていました。そこで日本の栄養学の教育手法や管理栄養士の国家資格を参考に、ベトナムにおける栄養士制度を創設し、栄養バランスの取れた学校給食の普及などに貢献する人材育成の基盤をつくりました。

(3)バングラデシュ国「緑ユーグレナ・クッキー事業準備調査」(株式会社ユーグレナ)

バングラデシュのスラム地域に居住する最貧困層の子どもたちは、ビタミンA、ヨウ素、亜鉛、鉄分等の栄養素が不足し、それに起因する低体重、発育不全、貧血が重大な問題となっていました。そこで栄養豊富なユーグレナ入りのクッキーを普及させ、栄養問題の解決を図るための調査を実施しました。

2.JICA海外協力隊

マダガスカル料理分科会

マダガスカルでは、有志のJICA海外協力隊が「料理分科会」を立ち上げ、栄養豊富な料理の普及を通じた栄養改善活動に取り組んでいます。マダガスカルで身近に手に入る食材を使った料理をみんなで集まって開発、それぞれ任地に持ち帰って普及しています。こうした活動の結果作られた料理本はマダガスカル保健省の公認を得て、同省に供与されました。

3.大学

ミクロネシア連邦「減量・肥満予防プログラム」導入事業(福岡女子大学)

ミクロネシア連邦は、食習慣の変化や伝統的に肥満を許容する文化によって国民の4割が肥満になっており、脳卒中などの非感染性疾患につながる健康上の大きなリスクとなっています。そこで福岡女子大学が提案する草の根技術協力事業として、「ポンペイ州における「減量・肥満予防プログラム」導入事業」を実施。ミクロネシア連邦の小学校などで1)肥満の健康的リスクの理解促進、2)減量のための食事改善指導、3)特別な施設や器具を必要としない運動の実践などを通じて、健康の改善を図ります。