コソボ大気汚染対策アドバイザーの活動がスタートしました

2015年11月12日

コソボでも紅葉の季節を迎えた2015年10月、石炭火力発電所における排ガス測定能力の強化を行う日本人専門家3名がコソボ入りしました。

コソボでは今、大気汚染による人々への健康被害が懸念されています。中でも、国内の電力供給のほとんどを担う石炭火力発電所から発生する排ガスが、大きな原因の一つとされています。近年、コソボ市民の生活環境の向上のためには、経済開発だけではなく、環境対策の強化が不可欠であるという認識が高まり、それを受けて環境省では、大気汚染対策を含めた環境分野での法整備を進めてきました。またコソボは、エネルギー安全保障の強化を目的として設立された「欧州エネルギー共同体(Energy Community)」のメンバーとして、大型燃焼施設(火力発電所)の排ガス排出量削減に関する具体的な指標や対策を定めた「国家排ガス削減計画(National Emission Reduction Plan, NERP)」を策定する必要があります。

このような状況の中、コソボ環境省と環境保護庁の職員2名が、日本で実施された課題別研修コース「大気汚染環境管理に向けたキャパシティビルディング(2014年度実施)」に参加し、NERP策定に向けたアクションプランを作成しました。今回コソボに派遣された3名の日本人専門家は、約1ヶ月間コソボに滞在し、アクションプランの実施支援に加え、排ガス測定、その結果を基にした現地担当者への指導とワークショップの開催、コソボ電力事情の調査、石炭と燃焼灰の分析のためのサンプル収集等を実施しています。

排ガスや埃が舞う発電所施設内で、作業服と黄色いヘルメットに身を包み、日本人専門家の奮闘は今日も続きます。

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新しく採掘する場所の表土をベルトコンベアで搬送

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炭鉱見学前の打合せ

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発電所Aの3,4号中央制御室において

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排ガスを吸引するポンプでガス量の計測

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電気集塵機出口ダクトにおける排ガスのサンプル収集

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施設内でフラッシュ撮影をすると…(こんなに塵が舞っています)