ダッカでプリペイドガスメーターの効果を実証実験中!

2015年2月5日

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日本製プリペイドガスメーター

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ガスメーターに取り付けられた検測器

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設置されたガスメーター

ダッカの一般家庭にプリペイドガスメーター(PGM)が設置されました(写真)。

バングラデシュでは、一般家庭向けの都市ガスは定額制の使い放題。調理が主な用途ですが、三口のコンロで約450タカ/月と非常に安い水準です(2015年1月現在)。国内ガスの供給が逼迫しガス発電所が稼働しないといった問題が起きているにもかかわらず、一般家庭向けには従量制課金でないため、ガスの浪費・非効率的な利用が蔓延しています。例えば、マッチで火をつけ直すのが面倒だったり、キッチンの寒さに暖を取るため、コンロの火を一日中つけっ放しにすることも当たり前…
これまでも、ダッカ工科大学などが試験的にPGMを導入しましたが、すぐに動かなくなってしまうなど、市民からその効果を理解してもらうことは出来ませんでした。

こうした状況の中、株式会社ヘリオスホールディングス(以下、ヘリオス)は、2014年7月にJICAの「民間技術普及促進事業」スキームに採択され、「一般家庭向けプリペイドガスメーター普及促進事業」を実施しています。JICAとヘリオスは、ダッカの配ガスを担うティタスガス搬送販売会社(TGTDCL)の協力を得て、2014年11月から日本製の高性能PGMを200世帯に試験導入し、各家庭のガス使用量を計測、従量課金制に変更した場合の省エネ効果も検討する、という試みを開始しました。圧力センサ、危険時のガス遮断弁など、今回持ち込まれた日本製PGMの高品質な点を比較・評価することも行います。また、ダッカの複雑なビル内ガス配管に合わせた、屋内メーターの設置も検討しています。200世帯の内訳は、TGTDCL職員の家庭に新規設置120戸、ダッカ工科大学による既存PGM設置世帯に付替え40戸、その他ダッカ市内でランダムに選択された一般家庭に新規屋内型設置40戸、となっています。

JICAバングラデシュ事務所のスタッフが、ダッカ西部のミルプール地区にある対象世帯のご主人に話をお聞きしたところ、「PGMが設置されていたら、もっとガスの無駄遣いに気を付けることが出来ただろうね。日本製のPGMはとても質が良さそう、長持ちすることを期待しているよ」、と満足そうな様子。

JICAは、天然ガス効率化事業(円借款、2014年6月L/A調印)を通じて、ダッカで20万、チッタゴンで6万のPGM導入を行い、従量制課金へと大きく舵を切るバングラデシュ政府を支援しています。本調査の実証結果は、この円借款事業の実施に反映されることとなります。

バングラデシュで逼迫しているガス需給状況を救う救世主となるか。今後の実証結果が楽しみです。