日本の高校生と交流をしました。

2019年7月17日

小学校教育隊員の小田です。三重県の小学校を休職して、現在ボツワナの首都ハボロネから15km離れた村の小学校で主に算数を教えています。
せっかく日本から来ているのだから、算数を教えるだけではなく、日本の子どもたちと交流する機会を持ちたいとかねがね思っていたところ、先月JICA事務所の紹介で和歌山県の県立高校の生徒とインターネットを通じて交流する機会がありましたのでご報告します。

実施日時
2019年6月17日(月)9:20~10:40(60分の予定が、20分延長)
目的
  • ボツワナと日本の文化交流
  • 英語によるコミュニケーションを行う
  • 世界に興味を持つ
内容
  1. 自己紹介(両国の指導教員)
  2. ボツワナの学校を見てもらう(ボツワナ)
  3. 児童による自己紹介(ボツワナ)
  4. 日本について質問する(ボツワナ)
  5. 日本の紹介とボツワナへの質問(日本)
  6. トラディショナルダンス・国歌(ボツワナ)
  7. 日本の学校を見る(日本)

和歌山県立新宮高等学校英語研究部(ESS)の生徒とセレメン小学校5年生児童とスカイプ(Skype)による交流する機会を持ちました。事前の通信確認では、画像・音声ともに気になるところはなかったのだが、当日は、画像の粗さや音声が不明瞭で聴き取りにくかったのですが、子どもたちは日本高校生徒の会話に興味を持って臨んでいました。事前に想定していた、相手が日本の高校生であることについては特に気にしている様子はなく、英語も堂々と話せており、この点に関しては本当に素晴らしいと感じました。
ボツワナの子どもたちにとっては、英語でコミュニケーションをとることは日常であり、比較的慣れていることではありますが、スカイプを使って会話することは当然慣れていないことが、今回ややぎこちない会話となった原因のひとつであると思われます。しかしながら、画面を通して日本の高校の様子を見たときに、校舎の違いやグラウンドの広さ、体育館があることなどを知った時の驚きが大きかった。
また、これまで世界に時差があることを知らなかったようで、「ボツワナはまだ朝だけど、日本は夕方で夕日が見えているね。」という情報を与えると、当日一番の反応を見せたりと、外国の様子をリアルタイムで見えるからこその利点が生かされた交流になりました。

以上のような点から、ボツワナの子どもたちにとって、世界を知るとても良い機会になったのではないかと考えられる。事後のアンケートには、すべての児童がもう一度やってみたい、今日は楽しかった、よかったと答えています。また、高校生から学んだ日本のことも後日しっかりと覚えていました。

振り返ると反省点ばかりが頭に浮かびますが、今回声をかけていただいた新宮高校の松下先生がアフリカの青年海外協力隊経験者ということで、ボツワナの状況や途上国の子ども達の様子に理解があることで、初めての試みで、しかも短期間の準備であったが、無事に第1回目のスカイプ交流が実施できたのだと思います。上手くいかなかったらどうしよう、配属先であるセレメン小の校長に反対されたらどうしようなど、後ろ向きの考えをしがちですが、協力隊員が出来ることはフットワーク軽く、やってみたいと思うことを実現できるように、まずは前向きに行動することだと改めて感じました。
両国の子どもたちや先生たちから、またやってみたいという声が出ることを期待しています。

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