ボツワナの教育について

2019年9月13日

JICAインターンの相澤です。私は大学と大学院の間の夏休みを利用し、JICAボツワナ支所で、約1ヶ月半のインターンシップに参加しています。現地事務所での活動経験を積むとともに、ボツワナの教育に関する調査を行っています。

ボツワナは1966年の独立当初より、教育制度の充実に力を注いできました。過去20年に渡り年次国家予算の約25%が教育にあてられ、2018年度の就学率は小学校94.5%、中学校93.7%%、高校66.9%を誇っています。

これらの数字から分かる様に、教育へのアクセスはアフリカ諸外国に比べ先進的ですが、学習達成度や授業内容に関しては数々の課題が残ります。その為、ボツワナ教育省は包括的な教育政策(Education & Training Sector Strategic Plan)のもと、教育の質の改善に努めています。小学校教育では、算数、国語(Reading)、理科の3教科の学習達成度をあげる取り組みが行われているようです。

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私が視察を行った小学校7年生の教室には、算数の基礎知識を図や表を用いわかりやすくまとめたミニポスターが掲示されていました。その横には生物や科学に関する掲示物も多く見られました。これらは全て英語で書かれてあり、英語で授業が行われている様子がうかがえます。

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この日の算数の授業では、xやyなどの文字の入る足し算・引き算を行っていました。新しい範囲を学習した後に、生徒は黒板の式を写し各自で問題を解きます。解き終わると、先生に提出し、間違えた問題は解き直しをして再提出するようです。全問正解して、合格をもらえた生徒たちはとても嬉しそうでした。

政府レベル、学校レベル、そして教員レベルによる授業内容の改善により、ボツワナの教育水準のさらなる向上に期待が高まります。