ボツワナでのインターンを終了しました。

2019年10月18日

インターンの纐纈真菜です。私は約1ヶ月半、JICAボツワナ支所で、現在実施中の技術協力プロジェクト「南部アフリカ地域持続可能な森林資源管理・保全プロジェクト」の評価手法を学ぶにあたって、プロジェクトの進捗状況を調査していました。本プロジェクトはSADC加盟16カ国が対象ですが、私はボツワナ一カ国のみに焦点を当て、主にボツワナ環境・野生生物・観光省の下に位置する森林・放牧地資源局(Department of Forest Range Resources:DFRR)の取り組みのヒアリング調査やサイト視察を行いました。

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ボツワナは森林といっても、みなさんがイメージするような青々とした木々ではなく、このようなブッシュやサバンナが国土の約65%を占めています。そのため、毎年乾季には、大規模な森林火災が発生し、ボツワナ政府は火災被害を最小限に抑えるべく、住民参加型森林火災管理研修を各地で実施しています。実際、私はクウェネン地区のドゥトゥレ村で実施された研修に参加しました。

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講義回では、火災発生のメカニズムや消火方法をDFRR職員の方々から学び、実践回では、人工的に火災を発生さて、講義での学習内容をもとに模擬訓練を行いました。ボツワナでは水が貴重な資源であるため、消火活動には、このようなゴム製のはたきを用います。歌を歌いながら、リズムに合わせて、地面を叩き消火する住民の姿が印象的でした。
このように、DFRRはボツワナの土地環境に適応し得る消火方法を独自にアレンジし、住民参加型森林管理を促す研修を積極的に実施していることが確認できました。

このインターンシップでは、上記研修を始めとする情報収集を通じて、評価プロセスを学ぶだけでなく、全く馴染みのない環境下で、必要な情報を整理し、その情報を得るためには何が必要かを論理的に考え、行動するという非常に貴重な経験をさせていただきました。
常日頃、手厚いサポートをしていただきましたJICAボツワナ支所の皆様、DFRRの皆様、本プロジェクト専門家様には、この場をお借りしてお礼申し上げます。