第6回JBPP計画委員会開催!!

2010年5月27日

【画像】第6回目となるJBPPの計画委員会が5月14日に行なわれ、JICAブラジル事務所芳賀所長、伯外務省国際協力庁(ABC)マルコ・ファラーニ長官との間でミニッツが署名され、年間計画が合意されました。今回の計画委員会で議論された中で、主要な点は以下のとおりです。

JBPP推進会議2010のレビュー

JBPPに参加する約20のブラジル側実施機関、9カ国の受益国に所在するJICA事務所、国連開発計画南南協力特別ユニットの参加を得て議論を行った同会議の成果をレビューしました。特に日伯共同で地球規模課題に一層積極的に対応するための三角協力の推進というJBPPの未来像が示されたこと、ニーズ確認から案件形成・事業実施・モニタリング・評価までのプロセスにおいて、PDCA(Plan,Do,Check, Action)サイクルを意識しながら日伯及び受益国関係機関が協働で活動を展開していく重要性が認識されたことについて言及し、今後更に評価活動を強化していくことを確認しました。

日伯協働によるアフリカ熱帯サバンナ農業開発協力

【写真】

白熱する協議(左:芳賀所長 右:Farani長官)

2009年4月の大島副理事長訪伯以来、9月の三国間署名、共同調査の開始、2010年3月の東京における国際シンポジウムの実施等、JBPPの枠組みにおける対アフリカ熱帯サバンナ農業協力に係る着実な進捗を評価し、2010年8月に案件内容を確定するための日伯合同事前調査団を派遣することを合意しました。なお、2010年5月12日にUSAIDとの対モザンビーク農業開発共同プロジェクトのブラジル実施分に係る合意署名をモザンビーク農業省との間で行なわれましたが、同プロジェクトは今後PROSAVANAとも補完し合いながら、モザンビークの総合的な農業開発に貢献していくだろう、との発言がFarani長官よりなされました。

地球規模課題への対応

在伯日本大使館代表者(吉澤書記官)より、日本政府のイニシアティブについて言及が行なわれ、また伯側からもブラジル−アフリカ政策対話の結果などが言及され、JBPP推進の政策的重要性を共有しました。また、地球規模課題の中でも特に食糧安全保障、気候変動、感染症対策に関連する案件について双方で再確認しました。

2009年度実施案件の確認

2009年の活動(共同プロジェクト9件、共同セミナー5件、第三国研修11件)の実施についてレビューしました。

2010年度JBPP実施案件及び候補案件について

以下の案件を2010年度取り組む実施案件・候補案件として日伯双方で合意しました。

実施中共同プロジェクト案件

  • 保健人材育成アドバイザー(モザンビーク)
  • 地方政府機能強化プロジェクト(パラグアイ)
  • ザンベジア州持続的給水・衛生改善プロジェクト(モザンビーク)
  • 都市計画機能強化プロジェクト(グアテマラ)
  • 小規模農民熱帯果樹開発普及計画(メキシコ)
  • 第三国研修 野菜生産フォローアップ協力(モザンビーク)
  • 第三国研修 キャッサバおよび熱帯フルーツの生産、加工、利用コース フォローアップ協力(モザンビーク)
  • 日伯協働によるアフリカ熱帯サバンナ協力:農業研究能力強化プロジェクト(モザンビーク)
  • 第三国研修 消防・救助技術 フォローアップ協力(モザンビーク)
  • 第三国研修 都市内軌道フォローアップ協力(モザンビーク)

第5回計画委員会で確認した共同プロジェクト候補案件

  • 職業訓練支援(アンゴラ)
  • 地域警察活動支援プロジェクト(エルサルバドル)
  • 地域警察プロジェクト(グアテマラ)
  • 地域警察システム強化プロジェクト(コスタリカ)
  • 日伯協働によるアフリカ熱帯サバンナ協力:実証調査プロジェクト(モザンビーク)
  • 日伯協働によるアフリカ熱帯サバンナ協力:開発調査(マスタープラン)(モザンビーク)
  • 北部ラパス小規模農家の生計向上のための付加価値型農業プロジェクト(ボリビア)
  • 血液銀行強化(グアテマラ)

新規候補案件

  • 地域保健システム向上プロジェクト(ボリビア)
  • 農業セクター開発(ギニアビサウ)
  • カンボジア助産能力強化を通じた母子保健プロジェクト(カンボジア)
  • 保健人材育成計画プロジェクト(PROFORSA)(アンゴラ)

共同セミナー候補案件

  • 無収水管理セミナー 2010年6月
  • アマゾン水銀セミナー 2010年7月
  • パートナーシッププログラムの事業管理改善と質の向上のためのナレッジシェアリングワークショップ 2010年10月(予定)
  • 人間的出産・出生国際会議 2010年11月
  • 日伯協働によるデジタルテレビISDB-T方式理解促進セミナー
  • JBPP10周年セミナー

今年度開始される第三国研修案件

  • ポルトガル語圏アフリカ諸国対象結核対策コース(実施機関:オズワルドクルス財団)
  • 無収水管理コース(実施機関:サンパウロ州上下水道公社)
  • 汎アマゾン地域対象水環境保全のための大規模河川流出量計測技術コース(実施機関:水資源庁)
  • 熱帯雨林モニタリング中核人材育成コース(実施機関:伯宇宙研究所/伯再生可能資源院)
  • 人間的出産・出生ケアコース (実施機関:ソフィアフェルドマン病院)

第三国研修の改善

  • 昨年度導入されたオンライン上で研修マネージメントを行なうシステムTCTP Online(http://www.abc.gov.br/treinamentos/)について高い評価が行なわれました。
  • 第三国研修の効果・インパクト拡大の観点から、農業分野の共同フォローアップ事業をモザンビークで実施することを確認しました。

今後の案件形成の方向性

今後の案件形成においては、受益国のみならず、日本、ブラジルの社会に対しても、より大きなインパクトを得ることが出来る事業の形成を意識していくことを合意しました。

対ハイチ協力

対ハイチ三角協力について、双方で協働事業の検討を開始することを合意しました。

ブラジルとの三角協力25周年及びJBPP10周年についての言及

2010年は第一号第三国研修「電気・電子コース」開始から25周年、JBPP締結から10周年であることについて双方で再度確認しました。

これを受け、様々な活動が開始されていきます。まずは5月末から開始される中米地域警察共同プロジェクト形成調査、6月にはアンゴラ保健人材育成計画プロジェクト(PROFORSA)共同事前調査が行なわれます。

JICAブラジル事務所 坂口 幸太