日本・ブラジル・グアテマラ三角協力 グアテマラ都市計画機能強化プロジェクト開始!

2010年7月2日

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現地の風景1

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現地の風景2

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Rosane専門家講演の様子

日本−ブラジル−グアテマラの三カ国が協働で取り組む、「グアテマラ都市計画機能強化プロジェクト」が2010年5月17日より日本ブラジルパートナーシッププログラム(JBPP)の枠組みの下開始されました。

パナマ以南の中米最大の都市であるグアテマラの首都グアテマラ市(人口約100万人)の周辺には多様な自然種が宿る水源保全の涵養地があり、生活、娯楽、研究等の場としての機能や、首都圏の肺機能としての役割を担っておりますが、近年下水や廃棄物により環境が悪化しており、自然破壊を食い止め、緑地を保護し、環境を保全するための規則を制定し、さらに下水施設等を整備し、動植物相を保護するための対策を講じることが早急に必要です。

これを受け、グアテマラ市は2003年より、市内の公園、道路、小峡谷を市民のオープンスペースとして快適に活用するための「グリーンベルトプロジェクト」に着手し、「都市整備計画(POT)」が採択され、小峡谷は「総合0地区」と称され建物の建設が禁じられ、公園は「特別第1地区」と称され緑地保全が保障されることとなり、その実行に向けた取り組みを進めております。また地区市民組織から地域の緑地を「グリーンベルトプロジェクト」の中に組み込んで欲しい旨の要望が出されており、これら緑地をプロジェクトに組み込むため知見を得るために、ブラジルのパラナ州の首都クリチバ市のグリーンベルトの形成に携わった専門家より、クリチバ市の都市計画のプロセス・方法、緑地の回復、緑地保全のための法規制、私有地をもグリーンベルト計画に組み込む方法・経験を学びたいとの要請が日本政府及びブラジル政府に対してなされました。

そして、その最適なリソースとして、世界的に有名な「未来都市クリチバ」の都市計画を行った、クリチバ都市計画研究所(IPPUC)が本協力に参加することになり、JICAとブラジル外務省国際協力庁(ABC)がその協力コーディネーションを行っております。

プロジェクトの目標は、グアテマラ首都圏エコロジー地帯保全のための戦略、土地利用計画、法整備改善の方向性を見出し、今後の具体的なアクションを行なうためのプランニングを行なうことです。

このたびグアテマラに派遣されたRosane Ameria専門家とTereza専門家は、このクリチバの経験を基に、現地への緑地帯プロジェクト導入のための現状確認と何が必要なのかについての診断、またセミナーにてクリチバの都市計画の経験を紹介し、今後の活動計画を整理しました。

本プロジェクトの今後の活動は、非常に短期集中的なものになりますが、8月に第三国研修「都市管理コース新しいウィンドウを開きます」へのグアテマラ市役所のキーパーソン受け入れ、9月に第2回目の派遣を行い、10月以降に今回のプロジェクト活動をファイナライズさせるための専門家派遣と現地セミナーを行います。

ブラジルの都市計画の経験、日本の援助の経験を活かし、両国でグアテマラの人々が気持ちよく暮らせるための、環境づくりを支援します。

JICAブラジル事務所 坂口 幸太