第五回日伯国際環境フォーラムへJICAが参加

2010年11月10日

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第5回国際環境フォーラムのロゴ

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第5回国際環境フォーラムの様子

2010年10月5、6日、日伯文化協会(ICBJ)および社会経済開発銀行(BNDES)、リオデジャネイロ市の共催で、リオデジャネイロのBNDES内の講堂において、第五回日伯国際環境フォーラムが開催されました。

第五回フォーラムの目的は、固形廃棄物に関する日本の経験に焦点を当てた議論をすることで、日本とブラジルの間の協力関係と交流を強化することでした。環境教育プログラムの紹介に加えて、ゴミ収集や運送手段、用途やエネルギーとしての再利用を考慮したリサイクルプロセスを含めた都市廃棄物処理の流れにも焦点があてられました。

同フォーラムでは、ひょうご環境創造協会、財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)、リオデジャネイロ州立大学(UERJ)、リオデジャネイロ市環境局、BNDES、リオデジャネイロ都市清掃局(COMLURB)など、日本とブラジル両国の環境関係機関の代表者による講演がありました。

JICAはサンパウロ市公共事業局清掃公社(LIMPURB)と大阪市の協力のもと行っている「サンパウロ市の固形廃棄物管理に係る環境教育及び社会啓発の向上」プロジェクトについて講演を行いました。

同プロジェクトの目的は、活動計画を作成することを通して固形廃棄物管理に関する環境教育及び社会啓発活動の推進を行い、それをサンパウロ市全域に拡大することです。また固形廃棄物の3R(削減、再利用、リサイクル)の取り組みに関する質的及び量的な分析方法も考案されました。

プロジェクトは1049名の低所得層者を協会員として18ヶ所のLIMPURBの分別回収センターで活動しています。このプログラムの重要性は社会的活動のみならず、分別収集が意図する環境配慮へ貢献する点にあります。

第五回フォーラムではLIMPURBのヒカルド・アサドウリアン・サンタナ氏が簡単にプロジェクト活動内容を紹介し、カペラ・ド・ソコロ分別収集協会(COOPERCAPS)の代表者テリネス・バジリオ・ド・ナシメント・ジュニア氏(通称「カリオカ」)により協会活動内容やリサイクルの重要性また環境教育の重要性についての発表がありました。

リオデジャネイロ出身の同氏は以前ゴミ収集者として生活を立てており、2006年の6月からCOOPERCAPSの協会員になりました。2009年1月にはCOOPERCAPSの協会長に選出され、2009年9月にはJICAプロジェクトのカウンターパートとして、日本で開催された固形廃棄物に関する研修に参加しました。彼は持続可能性および分別収集に関する講演を市内各地で実施している他、現在UNISA大学の環境技術科にて在学中です。

同氏の発表は協会の実際の活動内容を中心にしたもので、協会員の現状や協会員の生活の質の向上及び啓発活動についての重要性を強調し、過去の困難を乗り越えてCOOPRACAPSの代表者までになったことを誇りに思うと述べ、フォーラムの参加者たちの注目を集めました。

JICAブラジル事務所
井上 マウロ