サンパウロJICA帰国研修員同窓会(ABJICA-SP)がサンパウロ州軍警察で初の会合を実施

2010年11月10日

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ABJICA月例会の開会式(左からカストロ大佐、アルバロ総司令官、ヤマゾエ会長)

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会合の様子

10月5日、サンパウロJICA帰国研修員協会(ABJICA-SP)の月例会が初めてサンパウロ州軍警察(PMESP)の司令部の講堂で行われました。この会合実施のイニシアティブは地域警察人権部の部長のルイス・カストロ・ジュニア大佐によって取られ、同氏はJICAを通した技術協力の合意の下、2005年日本の警視庁によって行われた交番システムの地域警察研修に参加をした研修員でもあります。

PMESPの総司令官であるアルバロ・バチスタ・カミロ大佐もまた帰国研修員であり、19時の開会式には挨拶をおこないました。参加者のうち約40人が警察官でした。同氏は、地域警察活動は世界安全のための解決策であると強く信じており、JICAの協力に対する感謝の言葉を述べました。またサンパウロ州軍警察官がJICA研修員となることができ、同時にサンパウロの交番制度を定着させ、更にサンパウロの経験をブラジル全土に広げる現在実施中の技術協力プロジェクト「交番システムに基づく地域警察活動普及プロジェクト」に参加できることは、PMESPにとって大変栄誉なことであると述べました。「私たちがこの協力で得たことをほかの皆さんにも得てほしい。だからこそ、もしJICAが私たちを必要とするなら、私たちが学んだことをさらに発展させるために世界中へと飛んでいきます」と総司令官は述べました。

このイベントは、あらゆる分野のJICA帰国研修生の交流を促すためのもので、同窓会が行っているいくつかの活動についての発表もありました。

参加した軍警察官の多くはサンパウロ市内からの参加でしたが、なかにはサン・ジョゼ・ド・カンポス市、サントス市、ソロカバ市、プレジデンチ・プルデンチ市などといった他の都市からの参加もありました。

ABJICAのゲンジ・ヤマゾエ会長は、PMESPは、現在ブラジルで一番多くのJICA帰国研修員が所属している同窓会であると話しました。ここ10年の間にJICAによって104人の軍警察官が本邦研修へ参加しました。この警察官の研修は、2005年に地域警察プロジェクトがJICAを通して警視庁とPMESPの間で合意される前から実施されていたのです。

研修に参加した警察官は2週間、警視庁あるいは県警の警察官とともに地域警察に関するトレーニングを受けます。現在研修を受けて帰国した警察官は、住民との交流の中で相互理解と信頼を築き、人権や市民権を尊重しながら、安全上の問題に対して一体で解決に当たっています。

現在PMESPは日本の交番に相当する地域警察ベースを268箇所運営しており、また駐在所に相当する警察官の宿舎と仕事場が一体になったベースを42箇所運営しています。PMESPはベースがある地域での住民宅への訪問や予防キャンペーンなどを活発に行っており、日本の交番システムの技術と活動内容はサンパウロ州全域へと拡大しつつあります。

JICAサンパウロ支所
川野 カルメン