トメアスー総合農業協同組合の取組が表彰される

2010年12月16日

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授賞式の様子

12月1日、小長野道則氏はトメアスー総合農業共同組合(CAMTA)を代表し、2010年度地域発展貢献賞の表彰式出席のためブラジリアを訪問しました。表彰式ではルラ大統領より最優秀賞が授与されました。

1949年にトメアスー地域の日本人移民の家族が集い、総合農業共同組合を設立しました。1950年代、胡椒の単一栽培で組合の発展に成功し、1970年代、単一栽培のリスクに備え、胡椒が栽培されていた場所に果樹や林木種の植え付けを開始しました。これがトメアスーアグロフォレストリーシステム(SAFTA)の始まりでした。この生産方法により、経済、生態系、そして社会面での持続性が確保され、農産加工により地域の生産物を吸収し、農産業が確立しました。現在、CAMTAの年間売り上げは1930万ヘアルで1万人の雇用を生み出しています。経営の焦点は、SAFTA技術の普及におかれていて、国内外の研究機関と協力して生産物の付加価値の向上を図っています。

組合が発表した資料は、「アマゾン日本人移住80周年‐アグロフォレストリー‐アマゾンの持続可能な発展への道」と題し、式典の最後に配られた本に他の受賞プロジェクトと共に掲載されています。この本は、www.integraregio.com.brからアクセスできます。尚、受賞作品は全国での応用の提案として連邦政府へ提出されます。

JICAとCAMTAの協力体制は、組合が胡椒の単一栽培からトロピカルフルーツの複合栽培へ切り替えたのと同時に始まりました。JICAは熱帯農業研究所の専門家を派遣して果汁生産ラインと冷凍保存施設の整備を指導し、青年ボランティアを販売促進の応援に充てました。その後、CAMTAは様々なプロジェクトでJICAと協力し、開発援助事業に取り組んできました。

2011年2月、小長野道則氏とジナウド・アントニオ・サントス氏らCAMTAメンバー2名、CEPLAC(伯農務省、カカオ生産計画実行委員会)の専門家、及びJICAブラジルの職員からなる技術移転研究チームが、日伯協力事業である「ラパス県北部の小規模農家を対象とした付加価値農業の開発による生活品質の向上」の一環として、ボリビアへ向かいます。

この事業は、アグロフォレストリーを応用して、カカオ及び地域原産商品の生産と加工を発展させる戦略の策定に協力する他、農家への栽培、商品管理の技術移転を目的としています。

JICAブラジル事務所
梶岡 レオナルド