プロジェクト・サイクル・マネジメント(PCM)研修

2011年2月15日

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日本国政府が実施する技術協力の管理は、PCMの略称で知られるプロジェクト・サイクル・マネジメントの手法を用いて行われています。この手法は、国際開発高等教育機構(FASID)が開発したもので、プロジェクト・デザイン・マトリックス(PDM)と名づけられたツールが使用されるのが特徴です。

JICAブラジル事務所は以下の目的で、ブラジルでのPCMの普及に取り組んでいます。

(1)新規の協力者、特に一般市民を対象とした技術協力案件(草の根技術協力)の活動を強化する

(2)伯国のプロジェクト実施機関がPCM手法の理解を深めることで、技術協力の質を改良する

(3)ブラジル独自の計画、管理、評価手法の開発に協力する

この管理ツールの普及による日伯の協力活動の改良を目指し、PCMの研修が行われました。1月31日から2月4日にかけて行われた研修は、アルゼンチン外務・国際通商省宗務の専門家2名による進行で進められました。同省の、国際協力局(DGCIN)は、JICAアルゼンチン事務所の長年の協力パートナーです。2005年から2008年にかけて、日本とアルゼンチンの二国間協力体制でアルゼンチン人専門家を対象としたPCM研修進行者育成講習が行われ、受講者は中南米、カリブ、PALOP(ポルトガル語圏アフリカ諸国)におけるPCMの普及において活躍しています。

ブラジリアで行われた研修は、「参加型計画」及び「実施管理・評価」の2つのモジュールに分けられました。研修を受けた17のカウンターパート組織の中には、伯外務省協力庁、EMBRAPA(ブラジル農牧研究公社)、クリチバ都市計画研究所、ペスタロッチ協会、国家治安局、サンパウロ州軍警察、保健省、国立アマゾン研究所、環境衛生技術公社、ソフィア・フェルドマン病院、ANVISA(国家衛生監督局)等がありました。

参加者は、問題分析ツリーの作図からPDM策定まで、プロジェクト計画の全ての段階を体験しました。2日半の日程で実施管理・評価ツールの活用について学び、JICAブラジル事務所の芳賀克彦所長より参加者全員へ修了証書が授与されました。今後、PCMが発展して、ブラジル独自の計画・実施管理・評価手法が確立すること、そしてこれからの日伯間の技術協力事業が更に強化されることが期待されます。

JICAブラジル事務所
坂口幸太
Katyussa Veiga