第三国研修「無収水管理コース」の新規開講

2011年3月3日

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JICAブラジル事務所、伯外務省協力庁(ABC)及びサンパウロ州基礎衛生公社(SABESP)の三者の協力により、新規の第三国研修「無収水管理コース(注1)」が2月にサンパウロで実施されました。この研修は日伯パートナーシッププログラム(JBPP)の枠組みのもと、第三国研修(TCTP)の形式で行われました。

研修には、ブラジル人技術者の他、ラテンアメリカから11名(コロンビア、コスタリカ、エクアドル、ペルー、ドミニカ共和国)、アフリカから4名(カーボベルデ、モザンビーク、サントメ・プリンシペ)の合わせて15名の外国人技術者が参加しました。

JICA/SABESPの協力体制には長い歴史があります。1986年以来、150名を超えるSABESP代表者が日本で研修を受けています。また、多くの日本人技術者がSABESPの業務に関わってきました。JICAを通じた資金協力は10億レアルを超えます。これらの資金協力は、「ビリングス湖流域環境改善事業」や、2月に日本で第2フェーズの署名が行われた「サンパウロ州沿岸部衛生改善事業(II)(通称「Onda Limpa(=きれいな波)プログラム」)」等、環境管理分野の大型プロジェクトの実施に役立てられています。

JICA/SABESPの技術協力はまた、ブラジル人専門家の技術向上の面で大きな成果を挙げています。2007年7月に開始した「無臭水管理プロジェクト(通称「EFICAZ(=効率)」プロジェクト)」では、サンパウロ州における無収水の管理で大きな成果が得られています。

SABESPはTCTPの実施で高い実績を持っています。SABESP、JICA及びABCが協同で第三国研修「生活廃水処理コース」を実施して10年が経ち、次のステップとして「無収水管理コース」が開始しました。

21日間の日程で行われた研修には、ブラジルでEFICAZプロジェクトの専門家として活躍した下村政裕氏の参加もありました。

下村氏からは、「SABESPの指導者は皆、担当業務に対する強い責任感を持ち、無収水管理に対する情熱が伝わるすばらしい講演を行いました。受講者も積極的に質問して参加し、講演者、受講者、そして私にとっても大きな収穫となりました。参加者全員の今後の業務に非常に有効となる成果が得られる研修になったと感じています。」との感想が寄せられました。

3機関の合意で2015年まで毎年1回、計5回の研修を行う予定です。

(注1)無収水:給水量のうち、漏水、盗水、その他損失とみられる水量

JICAブラジル事務所
高橋アレシャンドレ