悲劇から2ヵ月。災害を繰り返さないために −防災力強化に向けたセミナーの開催−

2011年3月17日

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会場全体の様子
約200名の出席がありました。

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各機関からの発表

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質疑応答
日本の防災体制に関する質問が多くありました。

800人以上の犠牲者を出し、過去最大の被害となったリオデジャネイロ州、サンパウロ州を襲った豪雨、土砂災害から2ヵ月。被災地では、復旧が進みつつありますが、特に同州が位置する南東部では、雨季が今月一杯続く予想であるため、今後も災害に対して警戒していく必要があります。

JICAは、3月3日サンパウロ州において州内の防災機関、有識者、約200人を集めたセミナー「豪雨災害に対する災害管理セミナー」を開催し、1月の豪雨災害、土砂災害の被害を振り返るとともに、今月も発生している洪水に対する対策や今後の防災計画について意見交換を行いました。

セミナーにパネリストとして参加した災害時の対応を行うサンパウロ州市民防衛局(Defesa Civil)やサンパウロ州消防隊(Corpo de Bombeiros)からは、豪雨、土砂災害対策には日常からの気象観測が重要であり、州内の観測拠点の観測情報を統合的に管理するシステムの構築を計画中である旨の発表があった事に加え、災害リスクの判定を行う機関からは災害リスクを地図上に示したハザードマップ、リスクマップ作成を州の方針として作成を急いでいる等の報告がありました。

JICAからは、日本の災害対策、JICAの国際防災協力について説明を行うとともに、日本で災害対策を学んだJICA帰国研修員が日本の砂防対策について発表を行いました。

参加者からは、州内の災害対策について具体的な事例を交えて活発な意見が出されると同時に日本の防災知見に関する質問も多く出されました。

今回のセミナーのように災害時の対応を行う機関が一堂に会し、それぞれの機関の役割の整理、課題点の調整を行っていくことは防災政策上重要であると日伯双方で確認しました。

JICAブラジル事務所
小林千晃