日本・ブラジル協働による第三国研修コーディネーター会議2011の実施

2011年3月23日

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ブラジル農牧研究公社マンディオカ研究所への感謝状授与

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会議風景(2月23日)

1985年に開始されたブラジルにおける日本ブラジル協働で実施する第三国研修は、これまでに中南米、アフリカ、アジア地域の20カ国以上から既に2,473名を受け入れており、2010年度は過去最大の15コースを実施し185名を受け入れました。この数は世界の約40カ国をパートナーとして第三国研修を実施しているJICAの中でも最大級です。この事業における制度の改善、研修の質の向上、研修効果の増進のために2006年よりブラジル外務省国際協力庁(ABC)及びJICAブラジル事務所のコーディネートの下、第三国研修コーディネーター会議を実施し、対話を通じた事業改善に取り組んでおります。

同事業の援助効果を更に拡大・促進するために、2010年12月からABCとJICAブラジル事務所による、第三国研修改革のための活動を開始しました。これを受け、2011年の会議はこれまでと趣を変え、農業、環境、保健、その他重要課題と4つのグループに分け、例年以上に集中した議論を行いました。

この第三国研修改革の中で最も大きな点は、日本・ブラジル協働による第三国研修を「受益国の技術者個人の能力育成」から「受益国の組織の能力育成を通じた受益国のよりインパクトのある開発実現への貢献」へのツールへと完全にシフトを行なっていくことです。これについては既に以前から取り組みを開始しておりましたが、今回の取り組みを通じて、新たな形の研修事業に生まれ変わることになります。具体的には、(1)第三国研修カタログ・パンフレットの作成、(2)受益国フォーカルポイントの設定、(3)第三国研修マニュアルの改訂、(4)TCTPOnlineの新コンセプトへの適用化、(5)モニタリング・評価手法の形成、という5つのテーマ毎に作業部会を設置し、取り組みを進めており、これら一連の活動は2011年5月に開催される第7回日本ブラジルパートナーシッププログラム(JBPP)計画委員会にて全体方針が最終化され、2011年に実施される事業から随時適用されていき、また2012年初旬に予定されている東京での国際セミナーにてその成果が発表される予定です。

JICAの技術協力におけるお家芸の一つとして常に重要な位置を占めている研修事業による人材・組織の育成。「人」なくしては「組織」「国」はつくれず。そして「組織」の発展なくして「人」と「国」の発展も実現せず。今回の日本・ブラジル協働での取り組みを通じて、「人」「組織」「国」がより発展していける、開発インパクトの高い事業が実現していくことと思います。

第三国研修コーディネーター会議2011参加機関

  • ブラジル外務省国際協力庁(ABC)
  • 国際協力機構(JICA)ブラジル事務所
  • ブタンタン研究所
  • サンパウロ州立カンピーナス大学医学部(UNICAMP)
  • ブラジル農牧研究公社野菜研究所(EMBPARA-CNPH)
  • ポルトアレグレ都市内鉄道公社(TRENSURB)
  • ペルナンブコ連邦大学アサミ・ケイゾー熱帯免疫病理学研究所(LIKA/UFPE)
  • ブラジル農牧研究公社東部アマゾン研究所(EMBRAPA-CPATU)
  • クリチーバ都市計画研究所(IPPUC)
  • ブラジル農牧研究公社マンディオカ研究所(EMBRAPA-CNPMF)
  • ペルナンブコ連邦大学公衆衛生・社会開発センター(NUSP/UFPE)
  • オズワルドクルス財団(FIOCRUZ)
  • サンパウロ州上下水道公社(SABESP)
  • 水資源庁(ANA)
  • ブラジル宇宙研究所(INPE)
  • ブラジル再生可能資源院(IBAMA)
  • ソフィアフェルドマン病院(HSF)
  • サンパウロ州軍警察(PMESP)
  • ブラジル通信省
  • ブラジル国家通信庁(ANATEL)
  • アマゾン研究所(INPA)

JICAブラジル
三角協力・社会開発班長
坂口 幸太