アグロフォレストリー国際シンポジウムを開催

2011年3月28日

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第三国研修アグロフォレストリーコースでの講義風景。胡椒、バナナ等の熱帯作物の混植について学ぶ研修員

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研修参加者の発表。各国のアグロフォレストリー普及の状況、課題等が発表されました。

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3月に明治製菓より発売されたアグロフォレストリーチョコレート。アグロフォレストリーの更なる普及が期待されます。

JICAブラジル事務所は、2011年3月14日、15日に農牧研究公社東部アマゾン研究所(EMBRAPA Amazonia Oriental)、ブラジル協力庁(ABC)とアグロフォレストリー国際シンポジウムを開催しました。

アグロフォレストリーとは、Agriculture(農業)とForestry(林業)を組み合わせた言葉で、JICAが移住を支援してきた日系移民の活躍、JICAの技術支援もあり、確立された、森をつくりながら農作する方法です。収穫期が異なるコショウやカカオなどの熱帯作物とマホガニーなどの樹木を混植することで、農業と森林の保護・再生の両方を可能になり、アマゾン地域の森林保全、住民の生計向上へ向けて大きく貢献しています。

今月は、アグロフォレストリーにより栽培されたカカオ豆を使った『アグロフォレストリーチョコレート』が、明治製菓株式会社から発売され、その農法は日本でも注目されつつあります。

本シンポジウムは、2006年度から2010年度まで実施されたJICA第三国研修「アグロフォレストリー」に参加した帰国研修員(エクアドル、コロンビア、ペルー、ベネズエラ、ボリビア)及び、伯国内のアグロフォレストリー推進に係る主要な機関の汎アマゾン地域におけるアグロフォレストリー技術、経験の共有、推進を行うことを目的としています。

シンポジウムでは、各国のアグロフォレストリー推進における好事例、問題点が議論されるとともに、今後の各国のアグロフォレストリー推進に係る将来計画をまとめた協議議事録を参加国間で確認しました。

上記各国の将来計画に沿った、アグロフォレストリーを推進するための普及計画の立案、計画に沿った技術普及の展開、気候変動に対応したアグロフォレストリー樹種選定の研究の実施、アグロフォレストリー生産品への付加価値を促す認証制度の構築等、各国の事情を反映しながらも、類似点も多くもつ計画が発表されると同時に、普及展開の経験、技術力を有する日本及びブラジルからの技術移転を望む声が多く表明されました。

また、今後も継続的に本第三国研修のような機会を活用して、各国が連携しアマゾンの森林資源保全、居住住民の生活向上に取り組んでいくことの重要性が改めて確認されました。既に第三国研修に資金・技術面での参加をしているブラジル最大のコスメティック分野の民間企業NATURA社が、今後他アマゾン国においても、アグロフォレストリー事業への支援・参加を検討していくことが表明された点についても、特筆点といえます。

ブラジル事務所
小林千晃