第一期 現職教員青年ボランティア帰国

2011年4月11日

現在日本には約30万人の日系ブラジル人が在住していますが、外国人子女を受け入れている公立学校においては、言葉の問題により日本語や学校生活への指導を適切に行っていくことが、現在大きな課題となっています。このため、ブラジル社会や日系社会への理解と語学力を備え、これら子女の教育にあたる人材が強く求められています。

こうした状況に対処すべく、日本政府(外務省、文部科学省)は、国際協力機構(JICA)を通じて日本国内の現職の日本人教員を日系社会青年ボランティアとして現職教員を1年9ヶ月の任期で現地日系社会に派遣する「現職教員特別参加制度」を創設しました。

2009年7月から本格的に制度は始動し始め、第1期生11名の現職教員ボランティア(以下ボランティアと記載)が日系人の運営する小学校などに派遣され、日本語や情操教育の指導に携わりました。帰国後は日本国内での日系ブラジル人子女教育への対応、さらには日本の子どもたちに対する国際理解教育を推進することが期待されています。

その11名のボランティアの帰国にあたって、1年9ヶ月の活動の総括として2011年2月25日(金)に帰国報告会を実施しました。活動の取り組みの足跡、成果、教訓、提言、苦労したこと等を他ボランティア、ボランティア配属先や在外事務所で共有し、今後のボランティア事業及び現職教員特別参加制度のより効果的な展開に生かすことを目的としました。

配属先にとっても初めてのボランティア受け入れであったため、1年目は配属先とボランティアの双方が戸惑うことも多くありましたが、コミュニケーションを重ね、相互理解が深まるにつれ、活動の可能性も広まっていったというボランティアの報告に対し、「本当に素晴らしい先生でした。学校の子供たちは先生の帰国をとても惜しんでおります」と賞賛を述べる配属先が絶えませんでした。

又、第2期生現職教員ボランティアからは「具体的な実践例の発表は、大いに活用すべきと思った。このように情報交換する機会を今後も自分達自身で設けていければよいと思った。」などという意見が寄せられました。

参加者全員が終日興味を持って聞ける、大変有意義な報告会になりました。

JICAサンパウロ出張所
東万梨花