日本の実例

2011年5月6日

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2011年3月1日から20日までの間、私は日本で環境教育とその運営に関する研修に参加しました。同研修は地球の裏側に位置する日本という国の文化と持続性・環境保全の分野における活動を知る貴重な経験となりました。同研修はひょうご環境創造協会が主催となり、カフェザル川(パラナ州北部に位置するロンドリーナ市とカンベ市の水供給の源泉として機能している大切な水源地)の水質向上とモニタリングを目的としている草の根技術協力事業「パラナ州ロンドリーナ市における地域水質改善モデル支援事業」の一環として実施されました。また、同プロジェクトは、私が所属しているNGOエコメトポレのほか、JICA、ひょうご環境創造協会、ロンドリーナ市環境・水資源局、パラナ州技術連邦大学(UTFPR)、パラナ州上下水道公社(SANEPAR)、パラナ州環境・水資源局(SEMA−PR)との連携により実施されています。

この素晴らしい日本という国で私が学んだ最初の教訓はプロ意識でした。実際に日本には都市・環境計画があり、私はその分野を中心に指導を受けてきました。戦後の日本は、人間の手により環境へ大きなダメージを与えてきました。しかし、現在ではその反省から、環境管理に関する法律が制定され、新しい技術も開発されてきました。

継続的改善という発想は、高い成果は更なる上の目標を生み出すという好循環を日本人に与えました。下水処理分野において、そのことは紛れもない真実です。ここ20、30年間、汚染物質の徹底的な管理プログラムと政府や企業の積極的な関与により、川・湖・海が以前の自然な状態を取り戻しました。また、それは環境教育プログラムにも見られ、都市における生活改善活動は住民参加型で実施されています。その状況の中で、日本の公務員制度には感心しました。なぜなら、彼らは公共財産を責任持って管理し、技術・運営的観点からも有能であり、自分たちの才能に関して謙虚で、他者に指導をする際にも寛大だからです。

次に学んだ教訓は、プロ意識が直接関与される相互の信頼感です。私が日本を訪問中に起きた東日本大震災では、悲惨な状況下にあっても各々が自分の専門分野を発揮し最善を尽くすという意識に私は非常に感銘を受けました。非常事態でも、地方自治体等の政府機関がその事態を克服しようとありとあらゆる対応策を練り、実施しているという日本国民の信頼感があるからこそ、人々は平静を保ちながら日常生活を送れるのだと思いました。私はそれを目の当りにしました。各々が尽くす努力を怠らず、自分の仕事を継続することにより、各々が常に努力を惜しまず自分のできる最善を尽くし、自分の与えられた仕事を実施すること、それが社会の貢献に繋がるのです。そして、そういった人々の姿勢が歴史上に起こった数々の困難を乗り越え、好循環を与えているということがわかりました。

私にとっては、アダム・スミスの著書である「国富論」にあったアダム・スミスの教えを実際に体験しているかのようでした。「国の基礎は各市民の基礎から成り立つ。一国の富は、個人の富の総和である。」私は日本で経験・体験したこと、学んだことを一生忘れません。

ファビオ・カヴァゾッティ氏
NGOエコメトポレ・ジャーナリスト