ボリビアの小規模農家を支援するトメアス−総合農業協同組合(ボリビアの農村開発)

2011年7月29日

トメアスー総合農業協同組合(CAMTA)は、その組合員の大半が1920年代にパラ州内陸部に居住し同地域を農業生産の中心地へと変えた日本人移民の子孫です。アグロフォレストリー(SAF)の実施に関して、ブラジル国内の成功例として注目を集めており、同部門で国内・海外で数々の賞を受賞しています。

2011年2月以来、トメアスー総合農業協同組合は、国際協力実施におけるJICAの協力機関として活動しており、ボリビアにおける「北部ラパス小規模農家の生計向上のための付加価値型森林農業プロジェクト」を支援しています。

同組合理事のジナルド・ドス・サントス氏は、今年2月に実施された現場調査に引き続き、2011年6月15日から7月6日までボリビアを訪れました。同期間中、トメアスー総合農業協同組合の専門家は、サンブエナベントゥーラ市とイクシマス市のプロジェクト対象地区で活動し、土壌の肥沃化、カカオ栽培の回復・近代化に関する展示圃場の設置、苗畑の造成、アグロフォレストリーに基づく統合生産管理の能力開発、カカオ豆のポストハーベスト改善に関する技術の移転を行いました。

2月の現地調査でトメアスー総合農業協同組合、CEPLAC(ブラジル政府側の実施機関である「カカオ栽培計画の実行委員会」)及びプロジェクトのボリビア側カウンターパート機関の専門家らが共同で策定したプロジェクト運営計画に基づき、アグロフォレストリーによるカカオの生産チェーンに関する研修を受けるために、ボリビア人生産者と技術者のブラジルへの訪問が予定されています。第1回目の研修は8月から9月の間に、第2回目は11月から12月の間に、パラ州トメアスー市で、CEPLACとCAMTA の共同で実施される予定です。

また、プロジェクト運営計画に従って、2011年11月にプロジェクト対象地域における技術移転のために、トメアスー総合農業協同組合からもう一名の専門家を派遣する予定です。

ラパス北部の県はカカオ栽培に非常に有利な条件にあり、地元で開発された地元種とハイブリッド種のほかに、高品質の野生種があります。同地域のカカオの品質と生産性の向上は、同プロジェクトに関わった地域の小規模農家に生活レベルの向上と収入増をもたらします。同プロジェクトの実施期間は合計で7年であり、第1期は2013年3月に終了する予定です。

JICAブラジル事務所
高橋アレシャンドレ

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SBVにおける苗畑の設地と、サンタ・アナ市で実施された接木の結果