地球の反対側の「お祭り」

2011年9月1日

日本の地球の反対側、ブラジルのサンパウロで開催された「お祭り」を報告します。ブラジルと聞くとカーニバルを想像する方も多いと思いますが、今回は「日本祭り」の報告です。

サンパウロの日本祭りとは?

Festival do Japão(日本語で日本祭り)と名付けられた本イベントは、ブラジルの日系人が中心となり毎年開催されており、日本国内で開催されるものを除けば、世界最大の日本祭りとも言われています。今年は、3日間でなんと、約18万人を動員いたしました。主な来場者は日系人ですが、日系人以外の方も多数来場する、まさにビックイベントです。

このお祭りは、日本各地の料理の販売、伝統芸能の披露、書籍・CD・DVDの販売・コスプレコンテストの開催等様々な内容で構成されています。料理では、てんぷら、そば、うどん、やきそば、お好み焼き、たこ焼き、沖縄そば等全国各地の名物が飛ぶように売れ、来場者の胃袋を満たすとともに、伝統芸能では、太鼓、神楽、空手が披露され、多くの注目を集めていました。いずれも日系人の方々による提供もしくは実演であり、各日系移住地でこれまで日本文化が大切に引き継がれてきたことを強く感じさせます。

また、有名な日本企業の現地法人も競ってブースを出しており、会場は日本一色でした。

このような貴重な機会を活かすべく、JICAブラジル事務所及びサンパウロ出張所では今年もJICAブースを出展しました。

JICAブースの様子

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JICAブースの様子

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ボランティアによる書道指導

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太鼓の体験

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生きたピラルクの展示

JICAでは、事業紹介用のパンフレットの配布、各案件概要を記載したバナーの設置、事業紹介用ビデオの上映、JICAが実施中の「交番システムに基づく地域警察活動普及プロジェクト」(以下、「交番プロジェクト」)の関係者によるプロジェクトの説明等を行いました。

また、ボランティア事業の紹介も兼ね、ボランティアによる折り紙や書道の指導に加え、太鼓の実演を行い、大人から子供まで日本文化に触れていただきました。特に太鼓(注1)の実演時には、のべ200名近い聴衆を集め、大盛況となりました。ボランティアによる実演の後には、観衆の中から希望者を募り、太鼓に挑戦していただきました。恐る恐る叩く子供もいれば、さすがブラジルと思わせるノリのいい方等、様々な方が挑戦しました。最後には、交番プロジェクトの紹介できていた警察官にも急遽挑戦いただき、同プロジェクトを一般の方に広報するとともに、場の盛り上げにも一役買っていただきました。

この他、アマゾンの古代魚、ピラルクの展示も行いました。

「ピラルクってなに?」名前を聞いてもピンとこない方が多いと思いますが、アマゾン川に生息する魚で、アマゾンでは広く食用して利用されていますが、近年その生息数が減少している貴重な魚です。「でもなぜJICAが?」実はこの養殖に成功したのが、日本で養殖技術を勉強したJICA帰国研修員なのです。実際に生きたピラルクを会場に展示いただき、多くの方の興味を引き付けていました。

様々な方の協力を得ながら、まさにALL JICAで取り組むことができました。多くの方にJICAブースを訪れていただき、JICAを広報できたことは大きな成果であったと思います。

最後に

日本祭りの会場では、本年3月に発生した東日本大震災後に関する写真も展示され、多く方々が日本の一日も早い復興を祈っていました。

東日本大震災後、日系社会を始めとするブラジルの方々から義援金等の形で支援を受けることができたことも、両国の絆の強さを示す一つのエピソードです。何よりもこのような両国の絆を深めていくことが日本にとって重要なことでありますし、その架け橋であるブラジルの日系社会の存在感が、これから益々高まっていくことを確信しつつ、ご報告を終えさせていただきます。

以上

(注1)2008年の移住100周年記念式典の際には1000人太鼓と銘打って1000人を超える参加者を集めて圧倒的な迫力の太鼓を披露しました。

JICAブラジル事務所 石黒亮