人間的な出産・出生ケアに関する第2回国際研修をソフィアフェルドマン病院で実施

2011年10月5日

JICA、ブラジル外務省国際協力庁(ABC)及びソフィアフェルドマン病院の協力による人間的な出産・出生ケアに関する第三国研修が9月26日〜10月21日まで実施されました。同研修は日伯パートナーシッププログラム(JBPP)に基づく協力です。

今年度、同研修には、アンゴラ、ボリビア、カーボベルデ、グアテマラ、モザンビーク、パラグアイ、ドミニカ共和国及びサントメ・プリンシペから、計16名の外国人研修生が参加しました。研修の内容は、ソフィアフェルドマン病院での実際の活動の様子の視察に加え、ブラジルの保健制度・組織、妊婦・新生児・家族に対する人間的なケアの講義等でした。

同研修は母子のケアに携わる医療スタッフ向けであり、科学的証拠に基づいて、出生前・出産・出産直後に人間的なケアを実践することを目指します。研修生には妊婦と新生児に対する人間的なケアの提供に向けた体制を整備する能力を身につけ、それぞれの母国で実践することが期待されています。

第三国研修(TCTP)に関して

第三国研修は、JBPPの枠組みで実施されている三角協力の形式の1つで、農業・行政・環境・保健・公安といった分野で、ブラジル側の各分野における先進的な機関が、現在22の研修を実施しており、その中のいくつかの機関は50年以上に亘って日本の協力の受け入れ機関となっています。

第三国研修は、参加国のみならず、受入国側の実施機関及び人材の強化に繋がるものであり、日本とブラジルにおける革新的・パイオニア的な取り組みであると認識されています。また、第三国研修の実施に際しては、各国の発展において優先的な分野であること、研修生が帰国後に母国に適用できる技術を移転することに留意しています。

2010年には、200名以上の国内外の人材が第三国研修を受けました。今年は研修に対する要望の数が増加し、さらに11の研修を実施する状況下、JICAとABCは受益協力機関に対するインパクトの増大に向け、第三国研修の改革に尽力しています。

人権擁護

JICAブラジル事務所の佐藤一朗次長は、JICAが中南米・カリブ・アフリカ諸国に対して人間的な出産の普及のために活動を行っている事を報告しました。佐藤次長は「JICAの事業の軸の1つは人間の安全保障です。第三国研修の実施により、人道的な支援モデルが各国に広まる傾向にあるとJICAは認識しています。」と述べました。

ソフィア病院が「実践的で創造的な解決策」を教示

ABCのルジミッラ・デ・バッホス・エンリケス代表は、研修中、ソフィアフェルドマン病院が人間的な出産・出生ケアの国内・海外におけるレファレンス病院に選ばれたことを強調しました。同氏によると、同病院は適切な出産・出生ケアを行っており、母子死亡率の改善に貢献しました。また、同氏は「同研修では簡単で創造的で実践的な解決策を教えます。研修員たちは、出産時の母子へのケアを実際に改善できるのはソフィア病院であると認識することになります。なぜなら、同病院は多額の投資費用に頼らない技術を利用するからです」と説明しました。

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