ホンジュラスの警察代表団がサンパウロ州軍警察を視察

2011年11月14日

ホンジュラス使節団とサンパウロ州軍警察

ホンジュラス市民警察のジョゼ・ルイス・ムノス・リコナ総司令官に率いられた代表団が、サンパウロ州軍警察(PMESP)を視察するために10月17日から19日までの間、サンパウロ市を訪れました。

同代表団は、2009年から実施している「地域警察活動支援プロジェクト」において、ホンジュラスの国家治安局と警察を支援しているJICAホンジュラス事務所により派遣されました。

JICAブラジル事務所のパートナーであるサンパウロ州軍警察は、ホンジュラス代表団を友好的に出迎え、訓練・技術・知識の面に関して、可能な限り提供する姿勢を示しました。

JICAの仲介を通じた日本の警察の協力により、サンパウロ州軍警察は州の現実に合った地域警察活動である日本の交番システムを2005年から実施しています。それ以降、サンパウロ州軍警察は交番システムをブラジルの事情に適した形へと改善し、定着を図ってきました。現在ではその成功体験を他国やブラジルの他の諸機関と共有しています。それは今年完了する予定である「交番システムに基づく地域警察活動普及」プロジェクトの目標の1つとして、2008年から実際に行ってきていることです。経験を共有する方法の1つとしては、法務省の国家治安局(SENASP)とサンパウロ州軍警察により提供された研修コースを通じて実現しました。それらの研修コースでは、ブラジル外務省のブラジル国際協力庁(ABC)の支援の下、中米諸国の警官に加え、ブラジル国内の他の12州の警官達が、地域警察活動という交番システムの訓練を受けました。研修で訓練を受けた51名の中米出身の警官のうち、12名がホンジュラスの警察から派遣された警官でした。

今回の訪問で、ホンジュラス代表団は、バッホ・ブランコ軍警察学校、情報収集センター、サンパウロ警察本部、緊急通報用の190番への対応・交通手段のモニターと処理を行っている軍警察オペレーションセンター(COPOM)、地域警察と人権保護の執行部、地域の治安施設を視察したほか、サンパウロ州軍警察総本部も訪問しました。

ムノス・リコナ総司令官によれば、来伯の目的はサンパウロ州の警察が現在の社会問題をどのように改善してきたかのか、また、サンパウロ州軍警察が組織としてどう機能しているかを知ることでした。その意味で、地域警察活動の重要性が再び強調されました。

ムノス総司令官にとって、来伯の目的は母国ではこういった警察活動の方法が機関の中に体系化して組み込まれる過程にあり、社会からの要求を考慮する警察を目指しています。ホンジュラスにおける地域警察活動は、住民の生活の質を改善することを目指し、身近で親しみやすい事をモットーに、地域住民と共同で取り組もうと努めています。ホンジュラスの警察の目的は、社会の必要性に適ったモデルを構築することです。

総司令官は、ホンジュラス警察とサンパウロ州軍警察は、同じ大陸にあり、犯罪と戦うという同じ目的と使命を持っていることから、姉妹機関のようだと考えていることを打ち明けました。だからこそ、警官は世界の治安を改善するために、常に兄弟のように行動しているのだと主張しました。

サンパウロ州軍警察の歓待ぶりに感謝しつつ、ムノス総司令官は今回の訪問がホンジュラスの国民にとって非常に有益でプラスであったと述べるとともに、今日サンパウロ州軍警察から受けた援助が様々な社会に恩恵を与えるだろう事を確信していると発言しました。

ムノス総司令官はホンジュラス社会の生活の質と治安だけでなく、世界とアメリカ大陸全土について危惧していると話しました。また、サンパウロ州軍警察のセル・アルバロ・バチスタ・カミロ総司令官はサンパウロ州だけでなく、アメリカ大陸、ひいては世界のすべての国々の治安が良くなることが重要だと主張するとともに、サンパウロ州軍警察はいつでも他の機関と知識と経験を共有する意向があることを繰り返し述べました。

川野カルメン
JICAブラジル事務所